このお話の世界、全てが綺麗で素敵。
絵のタッチの繊細さに引き込まれた表紙。 台湾と日本文化が絡み合うお話に音楽が溶け込む景色がすごく綺麗で音や風が伝わってくるかのようでした。 こんな綺麗に包まれるお話は初めてだったかもです! 淡くて純粋で綺麗な恋が描かれていて、素敵なお話です。 また読みたいと思う漫画。
“好き”の気持ちに、国境はない。はっぴいえんど『風をあつめて』。村上春樹『海辺のカフカ』『ノルウェイの森』。岩井俊二『リリイ・シュシュのすべて』。ゆらゆら帝国『バンドをやってる友達』。台湾・台北で暮らす少女・緑(リュ)は、日本の文化を通じて新しい世界と出逢う。見たことのない景色。初めての感情。そして不思議な少年と夢に。まるで、風に吹かれるように。これは音楽を愛し、物語に救われたひとりの少女と、あなたの物語。『猫を棄てる 父親について語るとき』(著・村上春樹)で、装・挿絵を担当した台湾在住の漫画家が贈る、初連載作品。世界が私を待ってる。初めての物語、初めての音、初めての夢が、私と出逢う、その時を。●コミックビーム 公式ツイッター●@COMIC_BEAM
優しいタッチの画風で、髪の毛の一本一本の描き方や、人の表情の微妙な感じ、言葉にしなくても読み取れる感覚的なものの表現が素敵です。
田舎育ちのあどけない少女が、大学生になって都会に出てきて、ライブハウスに通い始め、学校も欠席しがちになり、もやもやの中で何か吹っ切れない自分を見つける。それは、高校生の時に見た光景が頭から離れないから。
そして、細野晴臣の音楽と年上のバンドマンと出会い、淡い恋心が芽生え、そして・・・。
大人の階段を上っていく、切ないストーリーを繊細な表現で綴っている。
私的には、目次のページに描かれている植物や、海に落ちていそうなモノたちの画がとても好きです。