
全然カッコ良くない五十代の主人公
新連載一話の感想。 高橋ツトムといえばギラついた男を描く印象があったが、今作ではなんと50代の冴えないおじさんが主人公。いかにもその辺の薬局にいそうな人柄で、穏やかで悪そうな人じゃないんだけど、何かと損してそうなタイプ。 漢らしさとか殴り合いの喧嘩からは対極にいる人だ。 とあるきっかけで、美人の娘を持つ美魔女と勢いで結婚し、幸せの絶頂を手にするが、次々と不穏な事実が明るみに。 少なくとも、中年に夢を持たせるような物語ではなさそう。 ハードロックな展開を期待したい。
主人公の稲葉はデリバリーヘルスの送迎ドライバー。
元ヤクザ上がりで女性たちに真摯に接する無骨でかっこいい姿と、「カルピチュ」やニンニクマンと呼ばれるキャラクターを愛好するちょっと子どもっぽいところのギャップが魅力的。昔気質のおいちゃんという感じでデリヘル嬢たちにも気に入られている姿がなごむ。
前編のラストではデリヘル嬢のミソラがトラブルに巻き込まれたところを颯爽と助けに入るのだがこれがまたかっこいい。早く続きが読みたい。