秒で見つかるいいマンガ。
マンガ総合情報サイト「マンバ」なら独自のランキングとみんなのクチコミで、おすすめマンガがきっと見つかる。
中学教師・山内海はある日、殺人事件のニュースを目にする。殺されたのは鈴木侑己、中学時代の同級生だった。数日後、山内の恋人で文芸書の新人編集・八木沢珠緒は、公募小説の落選作に事件と酷似した内容が描かれた作品を見つける。『ザシス』――作者名は佐伯遥人。やがて小説と同じように、旧友に同窓会の案内状が届いて…。森田まさのりが挑む初のサスペンスホラー第1巻!! ※この電子版は紙版『ザシス』1巻と同内容になります。重複購入にご注意ください。
オカルトでないのなら、母親の話が一部嘘、遥人当人の指示で生存を伏せてたってのが妥当っちゃ妥当
序盤で埋められてた場所を確認しに行った際に、わざわざ穴の形状について「外から掘り返したというより、中から何かが出てきたような形をしてる」ってやってるのに、最終巻の母親の回想話では明確に掘り返してて土の山が横に盛られてたとかだったしなー
埋められた時点では死んでなくて、穴浅いわ土の被せ方も甘かったとかで自力で這い出てきた上、母親がGPSで常に位置把握してたおかげですぐに助けられたくらいは普通にありそう
流された動画の視点から撮影者(=共犯者)がいるってはっきり触れられてた上、犯行内容からして母親が独りで全部やったとするには、被害者に大柄で屈強な体躯の奴が複数いてちと無理があった
実際その場で意識失わせて殺すならまだしも、生かしたまま家の地下まで運んで拷問するのは相当骨が折れる。途中で意識取り戻された日には、歳食った母親独りだと反撃されて何もかも台無しにされかねない
ただ、オカルトではなく推理ミステリーであるのなら、そんなウソをついた理由がよく分からないのが厳しいところ
そも死んだと思い込んでたのは埋めた二人と車で撥ねた主人公くらいのもんで、公的に死亡したという話になってすらいない扱いだった
それ以外の同級生連中は映像に映った遥人を見て「あれ生きてんのか!?」とか「あれ佐伯君なの!?」って具合に、生死というより姿そのものに驚いてる感じだったし
推理物にありがちな「死んだ事にしておかないと殺人プランが実行出来ない」類でもない
そも主人公の扱いからして、感謝しかないってのはあくまで例の作文書いてた段階の事で、その時点では車に撥ねられてすらないしな。無論、撥ねられた側にとっても一瞬の事過ぎて、車自体は認識してても運転手が誰かなんて判別はまるで出来てなかったまであるけど
その場合、土壇場で恩人扱いしてた奴から予期してなかったカミングアウトを食らった形になるけど、それも言うほど想定外の要因でもなさげ
ってか最後の山場は一見すると「必ず助けると決めてた主人公が殺されそうになったから母親を撃った」ってシーンぽいけど、実のところ母親は小説家の倅に向けてたボウガンで主人公をそのまま撃とうとしたとかではなく『ボウガンから手を離して、両手で掴みかかってる』だけなのよねアレ
刃物みたいな凶器を懐から出してたわけでもない、それこそ素手で
それを容赦なく後頭部からボウガンでズドン
母親撃ったって事で涙こそ流してたけど、皆が目の前の惨状に呆然としてる一瞬の隙をついてその場を離れ、仕上げとばかりに黄色いネクタイ着けて帰宅モード入ってた主犯にきっちり「やれ」しに行く始末
…元々母親も殺す気だったとかなんかねえ
で、主人公については元々感謝してた相手だし、正直に轢き逃げ詫びて悔い改めて自分とこのいじめに向き合うってやってるからか手出しせずに終了と
良い話っぽく終わらせてるけど、オカルトじゃないにせよやっぱ分かんないとこ色々あるわコレってなる感じ
主人公、警察に全部話すとか言ってたけど、肝心の轢き逃げかました相手が見当たらんし
警察的にも連続殺人事件だから主人公は事情を知る関係者として聴取対象ではあるけど、なかなか扱いに困る話になりそうな感じ
轢き逃げ犯扱いするには被害者からの届け出すらされておらず、被害者からして生きてて姿くらましたのならそいつは連続殺人犯、当の昔に死んでたのであれば死体が見当たらなくてゾンビ、犯人はやっぱ母親?ってなるわけで
もう一枚裏があっても面白そうではある
「遥人は一か月以上の間埋められてて死んでる。母親以外に共犯者がいる。死体に細工して母親も死ぬように仕向けて、死体自体をトリックで巧妙に一瞬で隠しつつ、死体と同じ革靴を履いて主犯にトドメ刺した第三者が別にいる」みたいな
まー、漫画としてそんなん仕込んでる余地が無さそうなんで、まず無いとは思うけど
もう殺人犯でもオカルトでもいいわコレって感じだしねー