今回の話も良かった
その地域の文化として尊いとされてきた事を
外部の多数派が否定して潰してくるのは見ていてツライ
時代に取り残されて生活できなくなる未来を
頭領は感じていたのかもしれないけど
何を幸せと思うかは人それぞれだからなぁ
これ自分で自分にびっくりしてるんですけど……読み終わったあとにジワって涙が出ました。いま私には寝ても覚めても考えてる推しがいるので、おきぬが目をキラキラさせながら決して想いが届くことのない「首」へ、愛おしそうに丁寧に丁寧に真心を向けている姿が尊くて共感が止まらなくなくて……胸が締め付けられました。
いまも書きながらずっと鼻すすって泣いてます……。こんな想像もしてない角度からクリティカルヒットを食らうとは。
絶対に想いが届かなくても全然よくて、ただただ自分がその人を大切にしたいという感情。もう、痛いくらいわかります。
戦場で見つけた美しい首。
「カラスにくれてやるなんて」と、思わず持って帰ってしまうほど惚れてしまったその人のために、その人を安置する周りを綺麗に掃除して。人目に触れないよう隠さないといけないときは「ごめんね」って言って。櫛を欲しがったのは、自分を綺麗にするためじゃなくその人の髪を梳いてあげるためで。綺麗な紅葉や梅を見つけたらその枝をそばに置いて。
プラトニックな、人を愛するということの一番根源的な部分をまざまざと見せつけられて、こんなに美しいものを見せてくれてありがとうという気持ちでいっぱいです。まだ思い出して泣いてる……。
「あんたは歯まで綺麗だなや……」
作中だと、このセリフがエモさ限界突破してて尊くて好きです。
推しがいる人なら1000%思ったことありますよね。「〇〇は〜〜まで綺麗」って。誰かを好きになると、自然と普段なら見過ごしてしまうような、その人を構成する些細なひとつひとつに美しさを見出すようになる。
おきぬの愛の深さを、自分のことのようにリアルに感じることのできるセリフで本当に大好きです。
そして何より好きなのが、おきぬが首を埋めるシーン。
紅葉の季節から時が移ろい梅が咲く頃になると、その人の顔が損なわれ始める。それを見ておきぬは母の隣に彼を埋めることにする。
決して利己的に、自分のためだけに彼をいつまでもそばに置き続けようとはせず時が来たら別れる。
自分の愛を無理に押し付けて強制せず相手のことを尊重するところ。本当に真の愛(アガペー)……。
「おっかあよう……おっかあの隣に」
「おらのいい人 埋めていいべな……」
おきぬにとって彼は“““いい人”””だったんだって……ただただ感極まりました。
「首を愛する」という刺激的な題材で、エロスでもサイコラブでもなくあくまで「純粋な愛」を描ききった雨瀬シオリ先生。本当に偉大だなと思います。
一生好きな読切になりました。美しい……!
ぜひいつか短編集やなにかの単行本に収録してほしいです。
今回の話も良かった
その地域の文化として尊いとされてきた事を
外部の多数派が否定して潰してくるのは見ていてツライ
時代に取り残されて生活できなくなる未来を
頭領は感じていたのかもしれないけど
何を幸せと思うかは人それぞれだからなぁ
他の作品と感想をお間違えではないですか?
同じタイトルで新たな読み切りが掲載されてたんですよ
首を獲ると一人前になる部族の話です
お読みでなかったんですね
感動したっていってるわりに先生の読み切りチェックしてないんだなぁこの人・・・
本当に歯がゆく苦い気持ちが広がるお話でしたね。
近代的な文明人を前に無根拠な自信だけで戦いを挑んだりせず、大切な伝統を捨ててでも部族全体が生き延びられる道を選ぶというのは、広い視野・冷静さ・決断力がなければできないことですよね。
当然頭領だって伝統を捨てたくてしたわけじゃない。けれど未来を思って下した苦渋の決断で大事な息子が仲間から誹られ尊厳を傷つけられているなんて、あまりにむごい…。
押さえつけていた本心にしたがって、伝統や誇りのために戦って散る幸せを選ぶのでしょうか…
後編どんな結末でも切ない気持ちになりそうですね。
この作家さんの漫画は読後に考えちゃうよね
1つだけの正解は無いっていうのを思い知らされる
わかります。作中で語られていない行間の部分まで気づいたら考えてしまいますよね。絵の魅力と相まって本当に胸にズッシリきます……
週刊ゴラクで大好評を博した「結ばる焼け跡」の大人気作家が描く、必読!驚愕!の抒情的スペシャル読切登場!!(週刊漫画ゴラクNo.2816)