新作を描かれていらしたんですね!シリーズ読切だったとは恥ずかしながら存じ上げず大変失礼いたしました。ご教示いただき本当にありがとうございます。これから読むのが楽しみです…!

美しくて涙出た #読切応援にコメントする
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人気のコメント

たか
たか
1年以上前
これ自分で自分にびっくりしてるんですけど……読み終わったあとにジワって涙が出ました。いま私には寝ても覚めても考えてる推しがいるので、おきぬが目をキラキラさせながら決して想いが届くことのない「首」へ、愛おしそうに丁寧に丁寧に真心を向けている姿が尊くて共感が止まらなくなくて……胸が締め付けられました。 いまも書きながらずっと鼻すすって泣いてます……。こんな想像もしてない角度からクリティカルヒットを食らうとは。 絶対に想いが届かなくても全然よくて、ただただ自分がその人を大切にしたいという感情。もう、痛いくらいわかります。 戦場で見つけた美しい首。 「カラスにくれてやるなんて」と、思わず持って帰ってしまうほど惚れてしまったその人のために、その人を安置する周りを綺麗に掃除して。人目に触れないよう隠さないといけないときは「ごめんね」って言って。櫛を欲しがったのは、自分を綺麗にするためじゃなくその人の髪を梳いてあげるためで。綺麗な紅葉や梅を見つけたらその枝をそばに置いて。 プラトニックな、人を愛するということの一番根源的な部分をまざまざと見せつけられて、こんなに美しいものを見せてくれてありがとうという気持ちでいっぱいです。まだ思い出して泣いてる……。 ▼雨瀬シオリ『首をまつる』 https://i.imgur.com/QmISMZh.png >「あんたは歯まで綺麗だなや……」 作中だと、このセリフがエモさ限界突破してて尊くて好きです。 推しがいる人なら1000%思ったことありますよね。「〇〇は〜〜まで綺麗」って。誰かを好きになると、自然と普段なら見過ごしてしまうような、その人を構成する些細なひとつひとつに美しさを見出すようになる。 おきぬの愛の深さを、自分のことのようにリアルに感じることのできるセリフで本当に大好きです。 そして何より好きなのが、おきぬが首を埋めるシーン。 紅葉の季節から時が移ろい梅が咲く頃になると、その人の顔が損なわれ始める。それを見ておきぬは母の隣に彼を埋めることにする。 決して利己的に、自分のためだけに彼をいつまでもそばに置き続けようとはせず時が来たら別れる。 自分の愛を無理に押し付けて強制せず相手のことを尊重するところ。本当に真の愛(アガペー)……。 >「おっかあよう……おっかあの隣に」 >「おらのいい人 埋めていいべな……」 おきぬにとって彼は“““いい人”””だったんだって……ただただ感極まりました。 「首を愛する」という刺激的な題材で、エロスでもサイコラブでもなくあくまで「純粋な愛」を描ききった雨瀬シオリ先生。本当に偉大だなと思います。 一生好きな読切になりました。美しい……! ぜひいつか短編集やなにかの単行本に収録してほしいです。
この世界の片隅に

漫画と映画を久しぶりに見返した!

この世界の片隅に
かしこ
かしこ

2025年のお正月にNHK広島放送で映画「この世界の片隅に」が放送されたのは、今年で原爆投下から80年が経つからだそうです。この機会に私も久しぶりに漫画と映画をどちらも見返してみました。 やはり漫画と映画の一番の違いはリンさんの描き方ですよね。漫画では夫である周作さんとリンさんの関係について触れられていますが、映画ではありません。とくに時限爆弾によって晴美さんと右手を失ったすずさんが初めて周作さんと再会した時に、漫画ではリンさんの安否を気にしますが、映画ではそれがないので、いきなり「広島に帰りたい」という言葉を言い出したような印象になっていました。映画は子供のまま縁もゆかりもない土地にお嫁に来たすずさんが大人になる話に重点を置いているような気がします。それに比べると戦時下無月経症なので子供が出来ないとはっきり描いてある漫画はもっとリアルな女性の話ですよね。だから漫画の方が幼なじみの海兵さんと2人きりにさせた周作さんに対して、あんなに腹を立てたすずさんの気持ちがすんなり理解することが出来ました。個人的には男性達に対してだけではなく、当時の価値観で大事とされていた後継ぎを残せない自分に対しての悔しさもあるのかもしれないと思いました。けれどもあえて女性のリアルな部分を描きすぎない選択をしたのは、原作である漫画を十分に理解してるからこそなのは映画を見れば明らかです。 久しぶりに漫画と映画を見返してどちらも戦争が普通の人の生活も脅かすことを伝えているのはもちろん、すべてを一瞬で無いものにしてしまう核兵器の恐ろしさは動きのある映画だから強く感じた喪失がありました。そして漫画には「間違っていたら教えて下さい 今のうちに」と巻末に記載されていることに初めて気づきました。戦争を知らない私達が80年前の出来事を想像するのは難しいですが、だからこそ「この世界の片隅に」という物語があります。どんなに素晴らしい漫画でもより多くの人に長く読み続けてもらうのは大変なので映像化ほどの後押しはないです。これからも漫画と映画どちらも折に触れて見返したいと思います。

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