隣のお姉さんが好き 藤近小梅
自分が求めていた理想のおねショタ漫画
隣のお姉さんが好き 藤近小梅
おねショタ目当てという不純な気持ちで読んでたら凄く感動した
この作者は人物の心の機微が本当に上手い、主人公以外の内面描写は一切描かないからこそ主人公と同じ目線で読み進められる
あと寄生獣みたいなタイトル回収がちょっと驚き
やたらキャラが濃い姉も好き
年下男子×年上女性の構図、って大好物なんですけど、
大体、純粋ピュアな年下男子がグイグイきて年上女性が翻弄されてタジタジするみたいなのが多いのですが(これも好き)、本作はちょっと違う。
なんというか、年上女性が良い意味でめんどくさいんです。
好意を寄せる主人公に、素直に喜べばいいのに、そうしない。
「ゆーて、私の一部しか知らないでしょ?」
的な態度で、笑顔で返しながら心では冷めている感じ。
これが、なんとも切なくて良いんです。
主人公の不器用に真っ直ぐな思いが見ていて痛々しくてツライ。
リアルティがあると言えばそうなんでしょうけど、その描写が丁寧で共感できます。
『ケンガイ』という作品でもそうでしたが、映画好きな女性は性格面倒くさいのだろうか(偏見)
ただ1巻のなかでも少しずつ変わってきて、特に1話目と1巻の最後の話で構図の対比があって、二人の関係に何かが起きそうな予感で、今後楽しみです。
なんとなくですが、こういう大人びた女性は、年上男性よりも、年下で強烈に愛を表現してくれる人のほうが相性良さそうだなと思いました。