共感できる事が一つはあるかも
話題になったので気になってました。最初の方の話は若い子の恋愛という感じなのかな。学生ならでは・若さゆえの恋愛観、うんうん分かると共感できる部分があり、懐かしさとほろ苦さを思い出させる作品でした。
純猥談なんていうから
「純然たる猥褻な談義」
だと思った私ですが、実際は
「純文学+猥談」
のようで、なんでもプロジェクト?のようなもので、映画(動画)だったりSNSだったりと展開しているもののコミック版な位置づけが、本作。
大元は存じ上げてなかったのですが、端的に言って、すっごく良かった。
特に、ちょっと切ない、ちょっと物悲しいリアリティのある恋愛が好きな私にとって、必ずしもハッピーエンドにならないかつ体験談をベースにした本作はドンズバでした。
特に1話目。
甘酸っぱい青春時代の思い出をとても美しく描き、大人になって再会してもヨリを戻すことなく本当の別れを演出した様は、グッときました。
過去の良い思い出は、添付のコマ画像にあるように
「たまに思い出すぐらいで ちょうどいい」
というセリフは真理そのものですね。
思い出は思い出のままで、現実にもってこない、もってこさせない感じが大人だと思います。
たえる、こらえる、人生の苦味ともいえるこの感覚が最高です。
1話完結の短編形式ですが、どのエピソードも素晴らしく、
過去の恋愛に未練や煮え切らないものがあっても、前にすすめなければならない人生と折り合いをつけていくキャラクター達には共感せざるをえません。
甘いだけではない、ハッピーエンドにならない、リアルな恋愛を読みたい方はぜひ本作をおすすめします。
できれば共感したくなかった、性愛にまつわる誰かの体験談。短編映画1000万回再生超、投稿数20,000件、書籍版12万部の人気コンテンツを“情感漫画家”田川とまたが漫画化。第1弾となる今作には「いつか回り回って恋人に戻れたら幸せです。」「ごめん、また強がった」「私、結婚するかも」「一度寝ただけの女になりたくなかった。」の4篇を収録。
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