田舎で自給自足とはまさにこのこと
四季のある日本の田舎で自給自足の生活を、淡々と誇張なしに描いている(と思う)、新連載。 主人公はかつて漫画家を目指すため上京していましたが、当時の生活費を稼ぐためのアルバイト漬けの生活とは正反対です。たいした装備もなく自分よりはるかに大きいイノシシを捕らえて捌くまでの流れがスムーズだったので相当すごい人だと思いました。 田舎暮らしに憧れてる人は読んでみると気付きがたくさんあるんじゃないでしょうかね。 ちなみに著者って、「かびんのつま」のあきやまひできさんと同じ人?
かつては小江戸的な美しい街並みで栄えたものの、コロナで寂れてゴーストタウンになってしまった街が舞台。そこへ転勤でやってきた役人の男は、橋で首吊り自殺しようとして縄に絡まってしまった美しい女を見つける。
絵のタッチこそ似てませんが、作品にただよう雰囲気はダークで耽美で悪い夢のようで丸尾末広と伊藤潤二のよう。
アオリに描いてありましたが、作者が52歳でこれが初執筆作というのが一番おどろきですね。これからの活躍に期待です。