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舞台は数百年前に人類が滅亡した世界。
廃墟となった工場で長いスリープ状態から再起動したアンドロイドのラリベルタは
人間の少女・スペランツァと出会います。
彼女は自分の世話をするロボットを「ママ」と呼び、たった2人で過ごしていたようでした。
ラリベルタはスペランツァたちと共に過ごすことにするのですが、ある時スペランツァが「海を見てみたい」と言い出し、それをきっかけにこの物語は大きく動き始めることになります
人間としてただ1人生き残っていたスペランツァにまつわる真実や、彼女に出会ったラリベルタの思い、そして滅んでしまったこの世界全体の秘密などが連作短編という形で綴られていきます。
そしてその物語が全て語られた後にラリベルタとスペランツァの2人はある決断を下すことになります。
ポストアポカリプスを描くSFとしての面白さもありつつ、2人の決断によって訪れる結末は美しい余韻を残す、そんな物語です。