ただぼんやりと過ごした日々を思い出す
『惰性67パーセント』をずっと読んでいられるマンの自分としては、本作もドンズバでした。 あちらが、だらだら何やっているかわからない(失礼)大学生の集団なのに対して、こちらはきちんとサークル(写真部)をやっているので、軸足がある分違う風味を楽しめます。 写真部の活動を通して、基本お色気ありおバカありの流れ。 男女混合のサークルで、わちゃわちゃしていると陰キャとしては血涙して憤死しかねないのですが、『惰性67パーセント』同様、そんな激しい気持ちにならないのが不思議。 たぶんそこまでキャラクターがキラキラはしていないからなんだと思う。 みんな、隠し事があったりオタク趣味があったり、同族の臭いがするから、共感のほうが強い。 それでも、こういうキャンパスライフはいいなぁと思いました。 山も谷も何もなく、無目的で過ごした日々が今となっては尊いです。
大学の写真部の男女4人のちょっぴりエッチなハプニングもあるわちゃわちゃコメディ!
おそらく、あの作家さんの別名義だろうな、という絵柄。
もしくはすっごく似てるだけなのかもしれません。
写真部とはいえ、アニメ見たりゲームしたり、わりと総合的なオタクがいる大学写真部。
いまの大学生がどうかは分からないけど、なんとなく少し前の大学生にも感じました。
でも大学生のこの感じって普遍的なもののように感じますし、もちろん現実には存在しないイデアとしての大学生像いう感じもします。
メガネの部長の頼れる感じとか、後輩らしい後輩の谷口くん、ちょっと真面目な福岡なつみさん、いろいろ緩い四条さん。
すごくいいバランス!
https://comic.pixiv.net/works/7100
でも自分が考えているあの作家だとしたらこの日常から、ガラッと現実が壊れだしてSFに傾くんじゃないかと不安になってしまいます。
が、どうやら安心して読んでもよさそうです。
もともと会話劇が上手い方なので楽しく読めそうです。
『げんしけん』の初期や、『惰性67パーセント』、『ぐらんぶる』あたりが好きな人は好きなんじゃないかと思うのでオススメしたいです。