たえ様の凄味はそのブレなさから来ている。決して弱気になったりしないし一切迷わない。なぜならギャルだから。
ギャルとは「自分らしく生きる」という信念。
岐路に立たされても、信念があるからブレずにまっすぐ進んでいける。
そして自分らしさファーストでいつでも自分を大事にしているから、自己肯定感バリカタで自信に満ち堂々としている。
「迷わずまっすぐ信念を貫いているたえ様の姿は美しい」。この作品を読んで一番言いたいのはそれ。
漫画のストーリー以外の部分については、「ここぞ」というシーンでデフォルメが平田弘史ライクなリアルな筆致になる演出がすごく好き!
そんでもって「戦国×ギャル」により、戦国時代的なガチシリアスと現代的なアレンジとギャルのユーモアが混ざり合って、ハチャメチャなんだけどかっこいい『BATMAN NINJA』的な作品に仕上がってるのがスゲ〜〜最高。
最後の「やってやるよ」のシーン。最初は笑いを取るためのギャグシーンに登場したデコ甲冑&ドクロ面頬が、最後にはあんなにかっこよく見えるって構成がまたすごい。
平田将先生、一体何者!?と思って調べたら『ソレギア』の方でしたか…!
今回の『ブシギャル』あまりにも良かったんで、他の作品も全部読んでみようと思います。
戦国の世である日突然「ギャル」に目覚めた一城の主・たえ。彼女が後世に残すものは——