これまでも、そしてこれからもきっとパンの漫画だけを描きつづけるであろうコモンオム先生の新連載。
三男で中学生の山田コウメ(13)、次男で高校生のタケオミ(17)、長男で営業職のショウイチ(24)の父子家庭の三兄弟はある日、父をガンで亡くしてしまう。
亡くなってから三ヶ月後、生前の父に住み込みの家政婦を頼まれたという「パン生命体」が家を訪れる。
食物の研究者であった父に作られたというが…。
父が亡くなってからというもの、少しずつ破綻していっていた三兄弟の生活にパン家政婦が加わり、くさくさした心が優しくほどかれていく。
めちゃくちゃにシュールでありながら、正統派の人間ドラマを描いてるのでいい話なのにちょっとニヤニヤしちゃう!
だってこいつパンなんだよな、って…。
元からいなかったという母さんの存在も気になるので、もしや?と思わせる伏線かもしれませんね。
読切の『有頭パン』もぜひ。
ここまで読んでハマった方は、すべてパンの漫画で構成されている狂気の漫画『あるはずさ、胸の奥に、心のパンが。』も必見です。
父を失った三兄弟のもとに、ある日突然パンがやってきた! それぞれ人に言えない悩みを抱えていた兄弟たちに、パンは家政婦として時に厳しく、時に優しく寄り添っていく。 読めば心が温かくなる、ほっこりふかふかハートフルコメディ!