チャンピオンスキー

偶然拾った赤ちゃんパンダを、女子高生・乃仔が1人で飼育し始めるという中国人もビックリの漫画。
メディタッチながらパンダに関しては妥協なき描写力で、ただ可愛いさを伝えるだけでなくパンダの生態だったり、本気で自宅で飼うとしたらどうなるのかを描いた、とてもパンダ愛にあふれた作品である。

2012年の少年チャンピオンで連載開始と同時に、不幸にも東京・上野動物園のジャイアントパンダ、シンシンの赤ちゃんが、生後まもなく亡くなる出来事と重なってしまう。

東京・上野動物園のジャイアントパンダ、シンシンの赤ちゃんが、生後6日目に肺炎で死んだ翌日の12日に、何の巡り会わせか「週刊少年チャンピオン」で、上野動物園に来た赤ちゃんパンダを飼育するというマンガの連載が始まった。「パンダのこ」というタイトルの連載は、妊娠がわかる前の4月終わりに決まっていたが...

とんでもない逆境の中、連載は続行されたが、単行本は1巻が発売されてから続刊が出ない状態のまま連載は終了してしまった。2巻以降はもはや読めることはないと半ばあきらめてたが、突然の電子書籍化により復刊してくれたおかげで数年ぶりに読み返すことが出来た。

所々ストーリーを忘れかけていたが、後半にかけてパンダだけでなく、青春群像劇的な要素にキラリと光る良さがあって、作者の別作品「ニコべん!」を読んだときも思ったけど、登場する子たちが皆とにかく純粋で、読むだけで幸せな気持ちになれる、チャンピオンの良心みたいな漫画だった。

3巻の終わりには、新たに最終話以降のエピローグの描き下ろしが収録されている。単行本を待ちわびていた読者にとっては、数年間の空白を埋めてくれる最大の御褒美となるのではないだろうか。

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ぱんだぱんち 福々

ぱんだぱんち 福々

上野動物園のシャンシャン生誕1周年記念☆日本初のパンダまんが誌登場! “上野動物園パンダ物語”や“三大パンダ園の取材”などなど、パンダが主役の新作よみきり作品を16本収録。

雑創バックドロップ

雑創バックドロップ

日向武史先生、御池慧先生、上田敦夫先生、相川タク先生、角光先生、降本孟先生、梅山たらこ先生、紗和先生の8名の作家による描き下ろしのオリジナルイラスト・短編集です。商業誌では中々見ることのできない作家陣の一面に触れることができます。各作家たちの個性と世界観と表現をお楽しみください。

#ラストオーダー ー最後の選択ー

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避けられぬ死を前に、人は何を思い、何を口にするのか。編集者、キャバクラ嬢、起業家、Youtuber、女子高生。それぞの人生の終わりに、それぞれが選ぶ「最後の晩餐」は!? 『悪夢のエレベーター』『サンブンノイチ』の木下半太による原作を、『ニコべん!』の角 光が描く、極限のグルメ・サスペンス、開幕――。

祝・復刊!逆境の連載から始まった青春パンダ漫画にコメントする
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