日向武史のプロフィール

日向 武史(ひなた たけし、1972年 - )は、日本の漫画家。茨城県出身。血液型A型。

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あひるの空
昨今のきれいごと主義に一石を投じる刹那的青春ドラマ
あひるの空 日向武史
mampuku
mampuku
 スラムダンク以後のバスケットボール漫画で最高傑作はと聞かれたら、未完ではあるものの多くの人がこの作品を挙げると思います。バスケットボールという競技だけでなく、青春を、人生を、人生で最も濃密で輝きに満ちた三年間をテーマに描き、その意味を50巻以上にわたる長い物語の中で常に問い続け、キャラクターたちは思い悩み抜いた先に彼らの信じた道をひた走っていきます。そしてその道は永遠につづいていくものでは必ずしもなく、明日には終わってしまうかもしれない、という刹那性こそがこの作品の裏のテーマであることは間違いないと思われます。  ちなみに表のテーマは挫折や逆境からの再生みたいな感じでしょうか。低身長で馬鹿にされ活躍の場が得られなかった主人公が、正確無比の3Pシュートを武器に、不良や虚弱体質といった「逆境仲間」とともに下馬評を覆しライバルたちをなぎ倒していく…のがまぁ普通のスポーツ漫画だと思うんですが(そういうカタルシスが無いわけではないですが)挫折や苦悩、恋慕、失恋、嫉妬、確執…などなど、ジ○ンプではとてもとても味わえないようなビター&スパイスたっぷりなところが「あひるの空」の心揺さぶられるところなんですね。  作者があとがきで語っていますが、以前にも何度か映像化のオファーがあったもののそのいずれも「空(主人公)がNBAの舞台に…!」というラストを提案されたそうで、そのたび作者は「あひるの空という作品をわかってもらえていない」と落胆したそうです。  主人公の空を含め九頭竜高校メンバーは多分エースのトビを除いて誰もプロにはならないでしょうし、他校の強敵も進学せずインターハイ敗退=バスケット引退となる選手が少なくないはずです。そこに「キセキの世代」みたいなドリーミングさはなく、全日本に選ばれた流川やそれを追いかける天才もおらず、現実的だからこそ何よりもドラマチックな生々しい青春物語があるだけです。  膝を痛めながら奮闘するエース・トビは、彼の膝の具合を案じた先生にこう言い放ちました。 「自分たちに未来があると思わないでくれ」  これには色々な意味が込められています。無名ながら快進撃を続けるクズ高だが全国を狙えるのは今年しかない(だから怪我を押してでも出場させてくれ)というトビの意図とは別に、物語においても「ここで燃え尽きてもかまわない」というキャプテン・百春の発言や、空の大活躍は成長途中の色々な条件が重なったことによる偶発的なものであるという監督の見解などともリンクしてきます。彼らは「未来」なんてもののために青春をかけているのではないのです。それでも彼らの将来を案じて怪我などから守ることが大人の役目です。クズ高の監督も勝利と生徒の将来との両天秤に悩まされることになります。 「甲子園は暑すぎるので別会場でやるべき」「選手の将来を考えて球数制限をすべき」  というような昨今の風潮に抗うかのように「あひるの空」の登場人物たちはスポコンにのめり込んでいきます。  もちろん高校野球のマネージャーが熱中症で亡くなったりそれを美談仕立てで報じたりする今のスポーツ界の在り方は議論の余地なく「悪い」ですし、スパルタ的練習法の効率性がスポーツ科学の観点から疑問視されているこのご時世ではあるものの、一方で、最大限安全への考慮をした上でという条件つきですがぶったおれるまで足がつるまで灰になるまで走り切った先にしか見られない景色があって、その刹那の輝きが後の人生において掛け替えのない宝になるであろうことを信じて疑わない、ある意味宗教みたいなものかもしれませんが…そういう世界があること自体は否定されるべきではないのではないかなと思うのです。  私事ですが学生時代はバンドに打ち込んでいたので、その刹那の輝き教の信者たる彼らの気持ちはよくわかります。一方でスポーツに青春をかけていた人たちを眩しい目で見ていたというのも事実なので、彼らをやっかんで「高校野球なんて危険だやめちまえ」みたいに言っちゃう人の気持ちもまったくわからないでもないわけです。「あひるの空」はそういう複雑でないまぜの感情をリアルに感じられる稀有な漫画です。多感なあの頃がよみがえる…色んな意味で心のリフレッシュになる作品かもしれません。
先月の新刊を語る会【2019年6月発売新刊漫画】
日向武史 拳奴死闘伝セスタス 9 (ヤングアニマルコミックス) 技来静也 チェーザレ 破壊の創造者(12) (KCデラックス) 惣領冬実 ヴィンランド・サガ(22) (アフタヌーンKC) 幸村誠 毒蜘蛛夫人 (Nemuki+コミックス) 岩崎ネリ グレイヴヤードの捩じくれた家 1 (マッグガーデンコミックス Beat'sシリーズ) 岩崎ネリ スーサイドライン 1 (バンブーコミックス タタン) naked ape メタモルフォーゼの縁側(3) 鶴谷香央理 君には届かない。 1 (ジーンピクシブシリーズ) みか ひゃくえむ。(1) (KCデラックス) 魚豊 人狼への転生、魔王の副官 はじまりの章 (4) (アース・スターコミックス) 瑚澄遊智 ダブル(1) (ヒーローズコミックス) 野田彩子 機動戦士ガンダム Twilight AXIS(3) (ヤンマガKCスペシャル) 蒔島梓 僕だけに優しい君に (MeDu COMICS) 浦部はいむ 童子軍鑑 1,2 (ヤングジャンプコミックス) 小田世里奈 ニンジャスレイヤー キョート・ヘル・オン・アース(3) (チャンピオンREDコミックス) ブラッドレー・ボンド+フィリップ・N・モーゼズ 尾かしら付き。 ② (ゼノンコミックス) 佐原ミズ ものするひと 3 (ビームコミックス) オカヤ・イヅミ 今日からCITY HUNTER 4 (ゼノンコミックス) 錦ソクラ 「子供を殺してください」という親たち 5 (BUNCH COMICS) 鈴木マサカズ えんこうさん (SPコミックス リイドカフェコミックス) 西野マルタ ニジとクロ (1) (REXコミックス) 武梨えり HOTELIER―ホテリエ― 1 (ヤングジャンプコミックス) 川口幸範 ヴィーヴル洋裁店~キヌヨとハリエット~ (1) (ビッグコミックス) 和田隆志 仕事の後は恋しよう 岩下継 CITY HUNTER外伝 伊集院隼人氏の平穏ならぬ日常 2 (バンブーコミックス タタン) えすとえむ 骸積みのボルテ (3) (バーズコミックス) まつだこうた レキヨミ 1 (ハルタコミックス) 柴田康平 送魂の少女と葬礼の旅 2 (ゼノンコミックス) 路那 ニーナさんの魔法生活(2) (メテオCOMICS) 高梨りんご 冒険王ビィト 14 (ジャンプコミックス) 稲田浩司 ストロベリー(1) サライネス 少女巡礼(3) にしお栞 骸積みのボルテ(3) まつだこうた ノラと雑草(2) 真造圭伍 大英博物館マンガ展 図録 British Museum Manga 【6月以外の新刊】 銀 シロガネ (1) (ビッグコミックス) 水上あきら 2019年5月30日発売 リトルラボ 1 杉谷庄吾【人間プラモ】 2019年7月4日発売 Fate/Grand Order-Epic of Remnant-亜種特異点3/亜種並行世界 屍山血河舞台 下総国 英霊剣豪七番勝負(1) 渡れい 2019年7月9日発売 今まで一度も女扱いされたことがない女騎士を女扱いする漫画(3) (シリウスコミックス) マツモトケンゴ 2019年7月9日発売 父のなくしもの (ビームコミックス) 松田洋子 2019年7月12日発売 全員くたばれ!大学生(1) サレンダー橋本 2019年07月14日 夜と海 2 (芳文社コミックス) 郷本 2019年7月16日発売 湯神くんには友達がいない (16) (少年サンデーコミックス) 佐倉準 2019年7月18日発売 『Is This How You See Me?』 A Locas Story (Love and Rockets) Jaime Hernandez) 『LINO VENTURA』 ET L'OEIL DE VERRE 『Capricorne』 Andreas

日向武史の受賞歴(著者)

1件

週刊少年マガジン新人漫画賞

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