大好きな作品の1つです。
九井諒子先生自体
九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子
で初めて知ったのですが、オチが予想できないというか、童話のようなハッとする発見があって、めちゃくちゃ感動したんですよね。

今まであまり読んだことないタイプの衝撃でした。

その後も「ひきだしにテラリウム」など短編をあさってましたが、いかんせん作品数が少なくて悶絶していた中で、
この「ダンジョン飯」が連載開始!
ということで、1巻から小躍りしながら楽しんで読んでおります。

上記短編同様、独特の発想力が本作でも健在。

「ダンジョンで何を食べているのか?」

というゲームやっている人間なら誰しもがもつ疑問を

「モンスターを食べている」

という斜め横の展開を見せつけてくれました。

しかも、誰が参考にできるのか?と言いたくなるようなレシピまで載っている丁寧さに感服しました。

ここまで非現実的なことやっておいて、例えば、クラーケンについた寄生虫を蒲焼きにして食べて、その寄生虫に食あたりおこすといった、ごく普通に食中毒を起こす描写もあるので(モンスター食べたらどれも食中毒起こしそうだし)、謎のリアリティも出してくるから、より面白くなるんですよね。

神は細部に宿る

と言いますが、細かい設定を丁寧に描いているから全体がまとまっている感じがします。

思い残すことといえば、
笑い飯がM1決勝までいって何度も優勝逃したように、ダンジョン飯もマンガ大賞に何度もノミネートされて結局とれなかったのが、個人的に残念でした。
それくらい斬新で面白かったのですけどね。

11巻で、物語も最終章?に突入とのことですが、最後まで目が離せない展開なのと、結局何が一番美味しかったのかライオスが総括してほしいなぁと思いました。

読みたい
ダンジョン飯

『ダンジョン飯』最終巻、丸ごと一冊哲学者だった

ダンジョン飯 九井諒子
mampuku
mampuku

自由にいきるとは何か 欲望とは何か 社会で暮らしていくとはどういうことか 善悪とは何か 食べるとはどういうことか 現実世界を遥かに凌ぐ多様な人種、生物種、民族、価値観が絡まり合いながら各々がそれぞれの“明日”と向き合っていく。 猫のように気ままに振る舞ってきた獣人のイヅツミはいざ自由な地上に放り出されたことで、本当の自由とは何かという問いに直面する。 そんな戸惑う彼女にマルシルは、嫌いな野菜も我慢して食べ、よく運動し、健康で長生きしてほしいと懇願する。すなわち、自由とは何かという深遠なる問いに対する一つの手がかりとして、「健康に生き続けること」こそが自由を叶える方法なのだと一つの“道”を提示したではなかろうか。 というか自由とか欲望とか語りだすと収集がつかなくなるので簡潔にまとめると、たとえファンタジー世界であろうと変な奴らばっかであろうと、飯を食うという普遍かつ不可避な事象の前ではその人なりの哲学や生き様が現れる。人は思考や欲求によって食事をし、食事によって作られた体、食事によって生きながらえた生がまた新たな思考や欲求を生むのだ。

だれでも抱けるキミが好き

ただのエロかと思ったら

だれでも抱けるキミが好き
六文銭
六文銭

童貞地味男のゴトウとビッチなギャル・アガワさん。 冒頭からアガワさんのビッチさ全開の姿を見せつけられ、ゴトウくんはカルチャーショックをうける。 と、いうのも普段は委員会が一緒で、ギャル特有のフランクさに童貞のゴトウくんは秒でやられて、アガワさんが気になる存在になっていただけに、生々しいビッチさにショックをうけてしまった、、という流れ。 そこで童貞特有の女性に対する幻想に、第3者的に苦しむだけかと思ったら、そんな葛藤も一瞬で、ゴトウくんもアガワさんとやることをやってしまう。 そこが、ひと味違い個人的に面白いと感じました。 ゴトウくんもアガワさんのセフレの1人に成り下がってしまったことで、どこか自分だけは他の男子と違うとか思っていただけに、その落胆さと、身の程をわきまえ始める感じが、哀愁漂います。 ピュアな気持ちなど、最初からなかったのか?と。 アガワさんも掴みどころなく、ポンポン相手を代えるから、またすごい。 そんな姿にゴトウくんが嫉妬で狂いそうになって、今後どう動くのだろうか。 そして、それにアガワさんはどう反応するのかな? アガワさんがヒキ気味だと現実味があって面白いと思ってます。

ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ

嘘か真実か陰謀論

ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ
六文銭
六文銭

自分が何かと恵まれていないのは、何か大きな陰謀によるものではないか?という、ネットではびこる「陰謀論」がテーマの本作。 主人公は、いわゆる社会的に弱者の部類で、それでも自分にも特別な何か(人生大逆転できるようなものが)あるんじゃないかと日夜怪しいセミナーに通いながら過ごす。 そんな中、偶然出会った大学生の女性に恋してしまう。 関係を深めていくなかで、彼女につきまとうFACTという謎の組織の存在を知り、彼女を守るために接触。 そこは、陰謀論に染まった集団で、自分の境遇の悪さも、彼女と出会ったのも全てが大きな陰謀だったと諭され、気づくと彼もまたその思想に染まりはじめてしまう・・。という展開。 社会的な問題を扱う重そうな感じもあれば、コミカルなヌケ感もある。 現実を描いた漫画だから明らかに嘘っぽくも感じつつも、これ実はファンタジー漫画なのでは?と思うと真実のように感じてしまう。 ついつい、陰謀も本当のように感じてしまう。(ちょっと調べればわかるんですけどね) そんな感じで嘘か真実かわからないながら、自分なんかは読んでいたのでめちゃくちゃ楽しめた。 特に2巻。 主人公が上述した恋心を抱いている女性に、付け焼き刃的な稚拙な持論を展開し、一瞬で論破される様は読んでいてホント痛々しく、ゾクゾクした。 共感性羞恥をこれほど感じたシーンはないと思う。 4巻で最終巻らしいけど、どうオチをつけるか気になる。

珍遊記2~夢の印税生活編~

奇跡の続編

珍遊記2~夢の印税生活編~
六文銭
六文銭

小さい頃、色んな意味でトラウマを植え付けられた珍遊記。 当時、絵を見るのも怖くて、だけどドラゴンボールは読みたいから、珍遊記のページにはいかないよう恐る恐るめくっていたのも、今となっては良い思い出です。 本作というか、著者を語る上でもはや絵柄に触れないのは無理なのですが、とにかく子供がみたら泣き出すような絵の濃さ。 特に婆さんキャラのシワがえぐい。 下品な下ネタも満載で絵柄と相まって、初見の方は気分悪くなると思うんですが、、、 著者が、現在、子供向けの絵本作家としても活躍しているというから驚きしかない。 謎に時代を感じる。 さて、本作の内容だか、前作珍遊記の続編という立ち位置だが、前作をなぞりながら、その裏で起きていたことを描きながら始まる。 もう一つの怪作、漫遊記とも繋がっているので両方知っているとより面白いのだが、正直、何も知らなくても大丈夫だと思う。 著者の作品を知ってる人ならわかると思うが、ストーリーはあってないようなもので、とにかく勢いが魅力。 そこは本作も健在で十二分にある。 映画化もした作品だが、玄人受けとか言うつもりもないが、毒にも薬にもならない作品と異なり、モノづくりに携わる人間に、何らかのインパクトを残す作品なんだろうってことは理解できる一作です。

だんじょんめし
ダンジョン飯 1巻
ダンジョン飯 2巻
ダンジョン飯 3巻
ダンジョン飯 4巻
ダンジョン飯 5巻
ダンジョン飯 6巻
ダンジョン飯 7巻
ダンジョン飯 8巻
ダンジョン飯 9巻
ダンジョン飯 10巻
ダンジョン飯 11巻
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ダンジョン飯 ワールドガイド 冒険者バイブル 完全版

ダンジョン飯 ワールドガイド 冒険者バイブル 完全版

2021年に発売した『ダンジョン飯 ワールドガイド 冒険者バイブル』に著者の描き下ろし漫画・秘蔵設定資料を追加。漫画100ページ・イラスト100点以上を掲載。サイズもB6サイズからA5サイズに大きくなった迷宮攻略に必携の、超豪華キャラクターブックの完全版! 【掲載内容】■全キャラクターの詳細情報+キャラクターよもやま話■全魔物を網羅したモンスター図鑑■文化・風土がわかるコラム&著者描き下ろし漫画収録■用語集 など

九井諒子ラクガキ本 デイドリーム・アワー

九井諒子ラクガキ本 デイドリーム・アワー

漫画家・九井諒子が『ダンジョン飯』執筆中に描き溜めた漫画、イラスト、スケッチの数々を収録!漫画誌ハルタのおまけ小冊子に収録した作品はもちろん、ここでしか見ることのできない初出しのイラストも多数掲載。個人サイト「西には竜がいた」時代から、現在に至るまでの“九井諒子”を、著者コメントと共に楽しめるフルカラー・全228ページ!

ハルタ

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生きるとは? そして、殺すとは? 命をテーマに漫画描く、若きストーリーテラー・吉田真百合。衝撃の新連載スタート。■夏。和馬たち3年生にとって、最後の大会がはじまるーー! 『青武高校あおぞら弓道部』嵐田佐和子■ギャルと職人、ふたりの愛おしい日々を覗きにきてね! 好調第2回「クプルムの花嫁」namo ■翼獅子を解放したライオス達が、まさかの全滅の危機!? 最強の兎を倒して食えーー!『ダンジョン飯』九井諒子■食欲旺盛なヌードモデルと振り回される若手画家。噛み合わないふたりが人気です!「金曜日はアトリエで」浜田咲良【執筆陣】浅井海奈/嵐田佐和子/粟屋汐理/石田裕揮/犬童千絵/入江亜季/大上明久利/大武政夫/樫木祐人/かわもとまい/木原悠里子/九井諒子/黒川裕美/佐藤春美/佐野菜見/柴田康平/渋谷圭一郎/高橋那津子/高橋拡那/鶴淵けんじ/長蔵ヒロコ/長崎ライチ/なかま亜咲/中村哲也/namo/西公平/浜田咲良/原鮎美/森薫/八十八良/山田果苗/吉田真百合カバーイラスト&カバー・ストーリー:かまぼこRED裏表紙:赤井さしみ◎本書は『ハルタ 2020-JUNE volume 75』を電子配信用に再構築したものです。本文中に掲載されている情報、価格等は2020年6月現在のものです。内容につきましては変更される可能性があります。この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また文字列のハイライトや検索、辞書の参照などの機能は使用できません。

九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子

九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子

前代未聞の漫画ここにあり!2年の沈黙を破って、九井諒子ワールドの幕がふたたび開く。竜と人、人魚と野球少年、神様と小学生――それぞれの絆を題材とした過去の6作品に加え、全38ページの新作描き下ろし作品を収録。笑いあり、涙あり、きっとあなたが忘れていた、親と子の絆を思い出す7つ物語。収録作品:『竜の小塔』『人魚禁漁区』『わたしのかみさま』『狼は嘘をつかない』『金なし白祿』『子がかわいいと竜は鳴く』『犬谷家の人々』

ひきだしにテラリウム

ひきだしにテラリウム

ようこそ、ショートショートのワンダーランドへ。笑顔と涙、驚きと共感。コメディ、昔話、ファンタジー、SF……新進の気鋭、九井諒子が描く万華鏡のようにきらめく掌編33篇。―Web文芸誌マトグロッソでの、2011年8月~2012年12月の約1年半の連載分全篇のほか、「えぐちみ代このスットコ訪問記トーワ国編」「神のみぞ知る」、描き下ろし作品も収録。

竜の学校は山の上

竜の学校は山の上

勇者は孤独な里帰り、女子中学生の天使は進学に悩み、ケンタウロスは馬車馬のように働く、今日も大学の上空には竜が飛ぶ……あたりまえのように、そこにある非日常。現実(リアル)と幻想(ファンタジー)が入り混じる「九井ワールド」へご案内!ウェブや同人誌即売会で発表された7編に加筆修正を加え、描き下ろし2編もあわせて収録。ウェブや同人誌即売会で作品を発表し、広い世代から注目を集める新星、初の作品集!【収録作品】『帰郷』『魔王』『魔王城問題』『支配』『代紺山の嫁探し』『現代神話』『進学天使』『竜の学校は山の上』『くず』

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