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原稿に向かう藤野の背中のコマが印象的。このコマを描いたのは藤野の背中を見ていた京本なのか、それとも京本の視線を背負っていた藤野なのか考えてしまった。どちらのつもりで描いたのか藤本先生に聞いてみたい。
あの時こうしていればという瞬間があったとしても、避けられた悲劇があったとしても、自分が選んだ道に間違いはないんだと。見ていた背中に間違いはないんだと、過ごしてきた時間に間違いはないんだと教えてくれるような作品だった。

藤野の描いた4コマがちゃんとめちゃくちゃ面白いのが凄い。これを見て笑ってる京本の顔を想像してちょっとだけ泣いた。

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じゃあ、あんたが作ってみろよ
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野愛
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さよなら絵梨

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ルックバック

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自分の才能に絶対の自信を持つ藤野と、引きこもりの京本。田舎町に住む2人の少女を引き合わせ、結びつけたのは漫画を描くことへのひたむきな思いだった。月日は流れても、背中を支えてくれたのはいつだって――。唯一無二の筆致で放つ青春長編読切。
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