『ダーウィン事変』の入門にふさわしいハードボイルド漫画
『ダーウィン事変』以前の前作の中では、もっとも『ダーウィン事変』に近い作画・作風をした漫画だったので読んでみたら、一気に引き込まれて読破しました。 収録されているエピソードの中で一番好きなのは「OVERSELL」です。
「同情は善意の悪癖だ」悪党うごめく夜の街に彷徨うトラブルを抱えた女たち――― DVを受ける子持ちのホステス、JKビジネスで働く少女、ワケありハーフの美女、拳銃を手にしたOL… 「他人の為に自分を犠牲にするような奴はいつまで経ってもニセモノさ」危険なアンダーグラウンドの世界で頼りになるのは、この男しかいない! 小人症のヤクザ、通称・リトルピンキーが硫酸を武器に相棒・チーフを従えて裏社会の悪を斬る! うめざわしゅんが描く破格の劇薬コミックノワール!
ハードボイルドで小さいヤクザ・通称リトルピンキーがひたすらにかっこいいお話。
トラブルを抱えた美女を救う勧善懲悪ストーリーだけど、ただのお人好しヒーローではないところがたまらない。
ぶれない美学があって、ハードボイルドでクールで洒落ていてひたすらにかっこいい。
「生き方を学んでから生まれてくる奴はいない。皆生きながら学ぶんだ。」
「俺は…惚れた女は抱ける。軽蔑する女も抱ける。だが…尊敬する女を抱くのはむずかしい。」
ピンキーの台詞全部がとにかくかっこいい。日めくりカレンダーにしたい。
ストーリー自体も痛快で面白いし各話の美女達も魅力的なのに、何回読んでもピンキーかっこいい…!以外の感想が出てこない。
読んだら間違いなくピンキーに惚れる。絶対。