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見知らぬ二人が出会い、心が触れ合った瞬間を、それぞれの立場から描く新感覚ショートストーリー。舞台は郊外にあるコンビニ(ローソン)。さまざまな人たちが行き交うこの店で、毎回一人にスポットライトを当て、日常の中で「小さく気持ちが動く」瞬間を切り取っていくハートフル・オムニバスコミック。登場人物は、同じローソンに立ち寄る客や、この店の店員。店で起きたちょっとした出来事を、それぞれの立場から心情を描いていく。ほんの些細な出来事、ほんの少しの会話、ほんの一瞬の心の交流…が、それぞれの心に灯をともす。各話の中で、ちょこっと見切れていた人物が、次の回では主人公として登場したり、他の回で主人公だった人物が、さりげなく他の回の背景に出ていたり…と、様々な工夫がされた構成も魅力の一つ。主人公となるのは、ローソン店員、彼氏に振られた会社員女性、目標を見失いつつあるフリーター、部活を頑張る女子高生、赤ちゃんを抱えた新米ママ、奥さんを亡くした老人…など様々。最終話では、第1話と第2話で主人公として登場した男女が再登場。
ローソンが舞台の短編集。
1話完結だけどそれぞれリンクしているのが面白い。
前の話に登場した親切な人も明るい人も幸せそうな人も、苦しんでいたりイライラしていたり。
それでも、気まぐれな行動や何気ない言葉が誰かの心をあたためている。
100%の善意や優しさではないからこそ、人生って捨てたもんじゃないのかもと思わせてくれる。
一点の曇りもない心あたたまる話じゃないところが今井先生らしくて好き。
そんなもんだよ、それでいいんだよって言ってくれているような気がしました。