暴力シーン&グロテスクなシーンが大量
話が進むと警告がド派手に大きくなるので、小さい文字で警告はダメねとなったんだろうか。 作者コメントで旭さんが「倫理観をバリバリに保ったままフィクション殺人鬼愛に溢れた漫画を描きたい。」と書かれているのだけど、倫理観とは。 出てくる殺人鬼キャラクターたち、見た目は良いのかもしれないけど、どいつもこいつもどこかおかしい。 主人公がおかしいと言ってるから、おかしいで間違えていないはず。 その真っ当そうに見えてくる主人公はDV男。勘違いしてはいけない。 一人称視点で読める風の、それぞれのお仕事(殺害)シーンもあったり、ドラマCDについての閑話もあったり。 ドラマCDまで作られたのは、見た目は良いキャラクターたちだからかなとか、ホラーやグロ表現が好きな人もいるよねとか、第一話冒頭の「エンターテイメントで描かれる暴力が楽しめるのは無関係だから」につながるのかなとか、いろいろ考えてしまった。
乙女ゲー好き女子が好みそうな、イケメンたちによる”顔がいい”殺人ストーリー。
見た目の麗しい殺人鬼たちが10人ほど出てきます。
それぞれに快楽のためだったり、死体収集の目的があったり、食べるためだったりと理由は十人十色の特殊性癖。
一応、主人公である桐生優太はDV男で、勢い余って付き合ってる女性を殺してしまい、そこを強姦殺人魔の松本記知(ぢるち)に見つかり、死体処理を受け負ってもらう代わりに、殺人組織に入ることに。
そこで出会う様々な殺人鬼たちがいるわけです。
新しいキャラがメインストーリーに登場したあとに、そのキャラだけの1話が挿入され、読者の一人称視点で我々が殺人される側として展開されます。
これが完全に乙女ゲーの視点だと思うんですが、普段全く遊ばないのですが不思議と面白かったです。
先日、くらげバンチで、完結巻が出たタイミングで最新刊まで無料公開キャンペーンを1週間近くやってくれたので読んでみました。
最終巻がどうなるんだろうと思っていたら、びっくりするくらいのちゃぶ台返しで驚きましたが、なるほど、こうやってこの世界は続くのかという気持ちにもなりつつ、最後まで楽しめました。
基本的には、キャラを愛でるタイプの漫画ですね!
どのキャラを好きになって読むかが大事なので、いいなって思うキャラを見つけて楽しんでほしいです。
個人的には、面倒見が良くて、料理上手で手ほどきも丁寧な竜崎が好きでした。
人間の解体の説明も丁寧で非常によかったです。
ちゃんと殺人の前に愛してくれる望月浩太郎も好感度高かったです。
わりと常識人ですし、もてなし上手な大人なので。
殺したあとに手を飾ってくれるのもいいですね。
ドラマCDが第4弾まで豪華声優で出てて驚いたんですが、なんか納得でした。