ここまで読んでくださって…クチコミ書いた甲斐があったというものです、作者ではないですがありがとうございます!

因みに今Amazonで確認したところ、『voiceful』のkindle版がありました。あと1作品読めるよ〜!

ナヲコ先生に直接感謝が伝えられないぶん、あうしぃさんには何度だってありがとうの気持ちを伝えたい…!出会わせてくれてありがとうございます!
あとはvoicefulだけなのか、と思うと読みたいのに読み始めるのが惜しい気持ちになりますね

読みたいけど読めないの分かる…

この繊細さを、変わった物語やグロテスクさ無しに、感情だけ目一杯強調してくる作家さんって、意外とおられない。それは百合でもそうで、『voiceful』は貴重です(最近だと『熱帯魚は雪に焦がれる』はいい感じ)そういう意味でもナヲコ先生、活躍していただきたかった…

voicefulも楽しんで下さい!

繊細でみずみずしい、からだとこころの話にコメントする
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からだのきもち

ココロとカラダがチグハグな成人漫画

からだのきもち ナヲコ
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ

三味線漫画『なずなのねいろ』1巻刊行に合わせて、ナヲコ先生が成人誌で発表して来た作品を纏めたのが、この短編集。まずは掲載誌を列挙する。 ●漫画ホットミルク ●COMICプチミルク ●COMICアリス倶楽部 ●コミックメガキューブ ●ポプリクラブ ●同人誌 大学生から大人×高校生、高校生同士、子供同士、ロリ×ロリ、ショタと多岐に渡る。ショタ以外は性的描写あり。みんなれっきとした、エロ漫画だ。 しかし、はっきり言うと…… 「これでエロいことは出来ねぇ!」 細やかな感覚、しんどい背景、大き過ぎる感情にいちいちグッと来るので、正直この作品達で、ナニも出来ない。絵のエロさに体は反応するのに、圧倒的な感情に心を持っていかれる結果、ココロとカラダは引き裂かれ、読後には重い余韻と少しの罪悪感が残る。 傷付いた心を癒すように体を重ねたり、身体に刻む記憶としての性交だったり、知らない部分を見つけた喜びだったり……痛くて優しい、温かくて切ない、そんな機微をこれでもかと刻み付けてくる。 こんなの、もう忘れられない。 ♡♡♡♡♡ ●マイガール 身体が繋がれば、心は繋がるの? ●ひとつだけ 好きなものを頬張る貴方が好き。 ●大切な人 渇きを潤す様に、体を重ねる小学生達。 ●駅 兄妹と他人を行ったり来たりの二人の子供は、何度目かの停車場に立つ。 ●おねえさん改造計画 24歳に見えないお姉さんは可愛く変身して、秘密のバイト。 ●デュオメイト カワイイあの子と連弾したい女の子。でも相手が来なくなっちゃった……。 ●八月の夢 教師はあの女子生徒に、聖性と劣情を重ねていた。そのバランスが崩れる時……。 ●Brand Mew Menu 喫茶店の子に出前を頼んだら、相手は僕を知っていた。えっ、地味なアイツが? ●明日 2年前の誕生日のイザコザで、絶交していた二人。その理由とすれ違っていた心は……? ●ナキムシのうた 兄弟のように育った幼馴染みと再会。でも何かつれない……。 ●テンション・ナビゲーション 1・サークルの飲み会で万年幹事のハイテンション女子。笑顔以外の顔を見たい。 2・セックスで何が分かる?という先輩と、本心を知りたい後輩。 3・過去の事件のせいで、彼氏から優しくされる女子。でも本当は……。

宝石の国

重さと軽さが同居する、命の話

宝石の国
アフリカ象とインド象
アフリカ象とインド象

大好きな漫画です。 学生の頃、この漫画に狂っていた時期がありました。 友人全員にこれを読めとしつこく勧めて、 読んだ人に対してはお前はこの漫画の何もわかってない!と浅い考察を語る最悪のオタクでした。黒歴史です。 つまり、人を狂わせるほど魅力ある漫画ということとも言えます。言えますね。 とはいえ、こちらは既に多方面で紹介され尽くした人気作でもあります。 今さら自分の稚拙な語彙でレビューしても読むに耐えませんので、 ネットの海に散乱した情報に少しだけ補足をして、読むことを迷っている方の壁を取り払えればと思います。 この漫画が話に上がる時についてくるのが、とんでもない鬱漫画だという話題。 これが読み手の1つのハードルになってしまっていると思います。もったいない! 大丈夫。救いはあります。怖くないです。 確かに取り扱うテーマは重く、展開に心が締め付けられることはありますが、この作品の魅力はそこだけではないです。 素晴らしいのは重厚な世界観の中に、ポップさのエッセンスを忘れず組み込んでいること。 (ここで言うポップさとは、いわゆる大衆に寄り添う心のこと) 会話のテンポ、 キャラの関わり、 かわいらしいジョークのセンス。 そういう要素の節々に、作者である市川春子氏の人柄を感じられます。 そしてその人柄から読み取れるのは、 この人は読者の心をズタズタにしたい訳ではないよ〜。 ということ。 きっと最後まで読み切った方なら共感してくれると思います。 苦しさの先に希望がある。 これは人間の話。命の話。生と死の話。愛の話。宇宙の話。 火の鳥超えてます。ガチ。

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