まさに神童
読みながら「のだめカンタービレ」を思い出した。そういえばのだめって最初はもしかしたら天才なのかもっていう雰囲気があったけど最終的にはそういう話じゃない方向で終わったよね。世界的ピアニストにはなったけどそういう人は生まれながらの才能だけじゃなれないみたいな苦悩が描かれていたし、ハッピーエンドではあったけど悪魔的な音楽の才能を持つ人ではなくなった気がする。そういう点でいえば「神童」のうたちゃんはそのタイトルにふさわしく神童のままで物語が終わったんだなと思った。最初の頃はなんで野球ばっかりやってるんだろうって思ってたけど、ピアニストになった後に訪れた最悪の試練を乗り越える為に必要な布石だったんだな。最終回でのうたちゃんの演奏シーンには感動した。
ウタの耳が聞こえなくなる時、ワオが弾く曲がベートーヴェン最後のピアノソナタ32番なんですが、この曲は天国へ登る音楽と言われているくらい天上感がある曲なので、この場面にぴったりです。
ラストはショパンの舟唄なのですが、ショパン屈指の名曲。
作品の内容も最高ですが、選曲も本当に素晴らしいです。