2巻にして更に謎深まる。
ほっこりのほほんとした内容の漫画かと思いきやそうでもない。 言葉に結構深みと重みが感じられ、謎が多くファンタジー要素強めな漫画。 でも、ナツネとタヌロヲ達(タヌキ)可愛いです。 段ボールで寝てる所、高尾山に帰るのに電車の上に乗って帰る所癒されたなぁ。 正直、どうなってるんだ?と思っても気になって読んでしまいます。
いいなずけだなんて認めない! 高尾山から田中のもとに突然やってきた言葉を喋るキツネとタヌキ。二匹は彼を自分たちの“いいなずけ”だと言い…おませなキツネが織りなす動物×人のユルくて深イイ現代ファンタジー
1巻のカバーだけをみると、可愛らしい動物たちに癒やされるファンタジーかな?と思いますが(もちろんそれも正解)、読むとどうにもひとことで内容をあらわすのは難しい漫画であることがわかります。
というのも、タイトルにも書いたように
○主人公の小ぎつねと小だぬきが、人間の世界で初めて見るもの触れるものを豊かな感受性をもって反応したり吸収してく様子を、余計な手出しや口出しをせず、優しい目線で見つめていく
○社会の中で生きている以上避けては通れない世のルール・厳しさなどの現実も描いている
といった点が「よつばと!」っぽいな、と思ったからです。
2匹を公園で遊ばせている時、リードを付けるように注意される場面があります。そうか、この漫画はそれが許されない世界なんだ、と思い知らされます。それでも無条件で2匹を受けいれてくれる田中くんや先輩の存在に安心する。またその一方で、ところどころできつねの表情に影がさす瞬間も見逃せません。2巻以降、さらにこちらの心を揺さぶる展開があることを予感させます。