3巻を読み、嘆息する。
物語は中々の山場になってきました。しかし個人的には、ナンパの描写が新鮮でした。 40年以上生きてきて、世の中には知らないことがまだまだあるんだなあと痛感させられます(勿論、自分が向かないことでもあるという自覚もあるところではあります) 作者の村西さんは決して綺麗なだけの世界を描いている訳ではありません。だからこそ沢山の人に読んで欲しい。これもまた日本の一つのリアルな現実なのだから。連載が続いて欲しいと強く願います。
刺激強め!! モザイクの先にある禁断純愛! 倫理を教える高校教師・西寺優二。教え子である高校2年生の久原灯は、西寺に憧れを抱いていた。しかし、そのことをよく思わない同級生達の罠にはめられ、西寺は高校を去ることになり絶望のどん底に。旧友に誘われ映像系の制作会社で働くことになったが、そこはAV撮影現場だった。一方、灯はあれよあれよとAV女優の道に足を踏み入れてしまい… ふたりの運命的な再会は、AV業界の常識を根本からひっくり返していく――!!
AVというジャンルは本当に星の数ほど作品があって、企画であったり女優さんであったり、語ることはそれほど山程あるのだろうと思います。
2巻においては撮影の現場での女優さんのことが描かれていますが、恐らくこんな女の子もいたのだろうな、とおぼろ気に感じたりもしました(勿論、創作ですから全てという訳ではありませんが)。
AVが消費されるのは作品に登場する女優さんであったりシチュエーションですが、そこにはその女の子がどんな子であるのか、という視点は全く存在していません。だから、どれほど身近な物であってもそこに想いを至らせるということは難しくなってしまうのですが、2巻で村西さんは我々読者に「こういうこともあるんだよ」と垣間見せてくれます(読者としてはドキドキさせられました)。
3巻ではどんな物語を見せてくれるのか。楽しみにしながら待ちたいと思います。しかしアプリは表現に関して厳しいんですね。今回も勉強になりました。