乱れ交わる、倫理と悪意。西寺たちの制作会社に入社してきた新人AD・五十嵐は、初めての撮影現場に浮き足立ち、何やらよからぬことを画策する。己の欲求に歯止めが効かなくなった五十嵐の暴走。「女優なんだからいいじゃん」という無自覚な性差別、職業への偏見、横暴な論理は、ついに灯の心と体を傷つけて―――。灯に向けられた悪意なき、ゆえに罪深いその差別に対し、西寺ら「プロ」の大人たちが告げた言葉とは!? そしてそれぞれの仕事と向き合う中で、西寺と灯の恋人としての関係性にも少しずつ変化が。そんななか舞い込んだ次なる撮影現場は、曲者・浜田が監督を担うハードな「調教モノ」で!? 撮影現場のリアルを描く、至高の人間ドラマ!
決別、そして新たな出会い。恋の行方は!? 仇敵・チリチーズ浜田監督の撮影現場を見学していた西寺。恋人である灯が他人に抱かれていること以上に、自分自身が撮れない画を撮る浜田の才能に嫉妬した西寺はいてもたってもいられずその場から逃げ出してしまったーーー!! 「私たち、別れましょう」自分を見失った西寺に灯がかけたのは、相手を思いやるがゆえの決別の言葉だった。お互いが自分の仕事にプロとして取り組むべくつけたケジメは、物語を大きく動かしていく。そして西寺に訪れる新たな出会い。新入社員として入社した香なる女性、どこかで見覚えが…!? 来たるAV感謝祭に向け、ゼロからの再始動は前途多難! 撮影現場のリアルが描く、至高の人間ドラマ!
物語は中々の山場になってきました。しかし個人的には、ナンパの描写が新鮮でした。 40年以上生きてきて、世の中には知らないことがまだまだあるんだなあと痛感させられます(勿論、自分が向かないことでもあるという自覚もあるところではあります) 作者の村西さんは決して綺麗なだけの世界を描いている訳ではありません。だからこそ沢山の人に読んで欲しい。これもまた日本の一つのリアルな現実なのだから。連載が続いて欲しいと強く願います。