あらすじ

“同窓会”と称し高校時代の同級生を集めた場で行われた作品撮り。かつてのクラスメイトたちの偏見と好奇の視線がもたらす虚しさと愚かしさは、灯を職業人として覚醒させる……! 過去の因縁を精算する、大同窓会編の行方は!? そしてついに訪れたAV感謝祭。西寺と灯の悲願成就に向けて下馬評は上々だったが、立ちはだかるのは宿敵・チリチーズ浜田監督。巨大資本を武器に策を仕掛けてくる浜田を前に、西寺たちは……!? 撮影現場のリアルが描く至高の人間ドラマは波瀾のクライマックスへ!!
教え子がAV女優、監督はボク。 1巻

刺激強め!! モザイクの先にある禁断純愛! 倫理を教える高校教師・西寺優二。教え子である高校2年生の久原灯は、西寺に憧れを抱いていた。しかし、そのことをよく思わない同級生達の罠にはめられ、西寺は高校を去ることになり絶望のどん底に。旧友に誘われ映像系の制作会社で働くことになったが、そこはAV撮影現場だった。一方、灯はあれよあれよとAV女優の道に足を踏み入れてしまい… ふたりの運命的な再会は、AV業界の常識を根本からひっくり返していく――!!

教え子がAV女優、監督はボク。 2巻

トラブルの連続でAV撮影現場は大混乱!! 生徒にはめられ高校を去ることになった倫理教師の西寺優二は旧友に誘われ、西寺を慕う元・生徒の久原 灯とともにAV制作会社で働くことになる。企画が採用された西寺は、戸惑いながらも監督を務めることになるが、女優の葵 しずくは一癖も二癖もある人物で…… トラブルの連続で撮影現場は大混乱!! 男優も帰ってしまい、撮影は続行できるのか!?

教え子がAV女優、監督はボク。 3巻

西寺を救うため、灯のとった行動は!? 気難しい女優を相手になんとか初めてのAV撮影を終えた西寺優二。しかしロケで機材を壊してしまったため、賞金を懸けたナンパ撮影レースに臨むことに――!? 対するのはAV男優とコンビを組んだ大垣率いる社長チーム。西寺のチームには同僚の安藤と元教え子の久原 灯が参加。賞金獲得を目指し、各地で様々な女の子を撮影していくが、社長チームとの差がどうしても埋めることが出来ず…… その時、西寺のピンチを救うため、灯のとった行動は……!?

教え子がAV女優、監督はボク。 4巻

ついに二人は一線を越える!? ナンパ撮影レースに臨む西寺優二。社長チームを逆転するため禁じ手ともいえる元教え子の久原 灯を女優にAVを撮ることに――!? 灯への愛情を自覚し戸惑いながら理性と感情の間で揺れ動く西寺。教え子に欲情する自分を嫌悪しながらも、プロのAV監督として自分の気持ちの全てを、灯の全てを、カメラに収めようとする!! 互いを思い合い様々な感情が渦巻くなか、ついに二人は一線を越える!?

教え子がAV女優、監督はボク。 5巻

灯への想いを整理するため、西寺が大決断! 監督として筆下ろし作品を撮ることになった西寺優二。メンタルに問題を抱える主演女優と、コンプレックスを抱く素人男優。お互いに関係する秘密が原因でかみ合わない二人だが、ついに撮影中止のピンチが… 二人の撮影拒否の思いがエスカレートする中、撮影を続行させるため、思いがけない提案をする西寺… 絶体絶命のピンチを跳ね返す奇跡の撮影が始まる!! その一方で灯と西寺の関係にも変化が!? 灯に対する想いを整理するため、西寺はある決断をするが…!?

教え子がAV女優、監督はボク。 6巻

女優になった灯の本当の思いとは…!? 灯に告白するもフラれてしまった西寺だったが、その経験をもAV監督の仕事に昇華しようと決意する。しかし、その矢先、AVの面接に現れたのは、新人女優となった灯であった。「私を撮って」と願い出る灯に困惑する西寺。好きな人の裸を他人に見せることへの葛藤に苦悩するが、撮影することを決断。しかし、相手役の男優にも何か裏があり… それぞれの葛藤が渦巻く危険な撮影がスタート!! 女優になることを決断した灯の本当の思いに、西寺は気づけるのか…!?

教え子がAV女優、監督はボク。 7巻

監督西寺の覚悟の撮影がついに始まる!! 灯のAVデビュー作を監督することになった西寺。しかし、相手役の男優・鏑木には黒い噂が。灯を堕とそうと企む鏑木だったが、プロとして毅然と対峙する灯と西寺を前にして漏れ出た言葉はまさかのSOS!? 撮影が中断されるなか、鏑木が自身の代打に指名したのは、監督の西寺で…!? お互いへの思い、撮影への覚悟を吐露しあった西寺と灯。教え子と先生、女優と監督といった関係性を超え、撮影に挑む!! 「僕が撮りながらします。」 灯の覚悟を受け決意した西寺。ついに撮影スタート―――!!

教え子がAV女優、監督はボク。 8巻

緊張…! 興奮…! 絶頂っ……!! 本番開始! カメラが回り、撮影スタッフに囲まれるなか、かつての教え子と教師という関係を越えて、西寺と灯はついに肌を重ねていく。恥じらいと興奮のその先に二人が見たのは、真実の愛か、それとも…!? 撮影現場のリアルが描く、至高の人間ドラマ!!

教え子がAV女優、監督はボク。 9巻

黒ギャル女優、謀る。デビュー作の撮影を無事に終えた灯と西寺。大きな山場を越え、強い思いで結ばれたふたりは、プロとして今後“お互いの仕事に干渉しない”という約束を交わした。後日、ギャル女優・AMIKAの撮影に臨む西寺だったが、彼女の西寺を見る目線が何やらおかしい。略奪愛を企む彼女の思惑により、現場は予期せぬ事態に―――。そして、別の撮影で同じスタジオに居合わせた灯が目撃したものとは……!? 恋人としての葛藤、プロとしての矜持、人間としてのプライドが交差するミラー号撮影編・本番開始!

教え子がAV女優、監督はボク。 10巻

乱れ交わる、倫理と悪意。西寺たちの制作会社に入社してきた新人AD・五十嵐は、初めての撮影現場に浮き足立ち、何やらよからぬことを画策する。己の欲求に歯止めが効かなくなった五十嵐の暴走。「女優なんだからいいじゃん」という無自覚な性差別、職業への偏見、横暴な論理は、ついに灯の心と体を傷つけて―――。灯に向けられた悪意なき、ゆえに罪深いその差別に対し、西寺ら「プロ」の大人たちが告げた言葉とは!? そしてそれぞれの仕事と向き合う中で、西寺と灯の恋人としての関係性にも少しずつ変化が。そんななか舞い込んだ次なる撮影現場は、曲者・浜田が監督を担うハードな「調教モノ」で!? 撮影現場のリアルを描く、至高の人間ドラマ!

教え子がAV女優、監督はボク。 11巻

決別、そして新たな出会い。恋の行方は!? 仇敵・チリチーズ浜田監督の撮影現場を見学していた西寺。恋人である灯が他人に抱かれていること以上に、自分自身が撮れない画を撮る浜田の才能に嫉妬した西寺はいてもたってもいられずその場から逃げ出してしまったーーー!! 「私たち、別れましょう」自分を見失った西寺に灯がかけたのは、相手を思いやるがゆえの決別の言葉だった。お互いが自分の仕事にプロとして取り組むべくつけたケジメは、物語を大きく動かしていく。そして西寺に訪れる新たな出会い。新入社員として入社した香なる女性、どこかで見覚えが…!? 来たるAV感謝祭に向け、ゼロからの再始動は前途多難! 撮影現場のリアルが描く、至高の人間ドラマ!

教え子がAV女優、監督はボク。 12巻

炎上! 過去を踏み越えたその先に。新入社員・香との出会いを機に、仲間と働くことの意義を見出していく西寺。一丸となった彼らは、社運を賭けてAV感謝祭に臨むことになる―――。そんななか、かつて撮られた一枚がネットに流出する。それは灯がまだ学生で、西寺が教師だった頃に、二人をハメるために画策され撮影された淫行疑惑を呼んだ写真であった。事態を飲み込めない西寺に、灯が放った衝撃の言葉とは―――!? いざ、人生を作品に昇華せよ! 混沌の同窓会編、開幕!! 撮影現場のリアルが描く、至高の人間ドラマ!

教え子がAV女優、監督はボク。 13巻

“同窓会”と称し高校時代の同級生を集めた場で行われた作品撮り。かつてのクラスメイトたちの偏見と好奇の視線がもたらす虚しさと愚かしさは、灯を職業人として覚醒させる……! 過去の因縁を精算する、大同窓会編の行方は!? そしてついに訪れたAV感謝祭。西寺と灯の悲願成就に向けて下馬評は上々だったが、立ちはだかるのは宿敵・チリチーズ浜田監督。巨大資本を武器に策を仕掛けてくる浜田を前に、西寺たちは……!? 撮影現場のリアルが描く至高の人間ドラマは波瀾のクライマックスへ!!

教え子がAV女優、監督はボク。 14巻

ついにやってきたAV感謝祭当日。業界最大手メーカーをバックにつけたチリチーズ浜田監督が仕掛けた出来レースまがいの結果の数々に、参加者や視聴者からは強い不満が。そんななか、真摯に目指してきた目標を思わぬ形で棄損された西寺たちは、ある反撃にでる……! 波乱のAV感謝祭編、完全決着!! そして西寺は、灯の手を引いて会場を抜け出して……。二人の恋もまた、大きな山場を迎えることに。教師と生徒から始まった二人の関係が、紆余曲折を経た先にたどり着いたかたちとは……!?

教え子がAV女優、監督はボク。 15巻

再び結ばれた西寺と灯。彼らの前に現れたのは、夫から女優という仕事の理解を得られていないある女優だった。乳飲み子を抱え撮影現場に訪れる彼女が抱える葛藤を目撃した西寺が語る言葉とは……? そして苦悩するその姿は、灯にとってけっして他人事ではなく、未来へのある契機となって……!? フィナーレへと紡がれる二人の恋の物語。撮影現場のリアルが描く至高の人間ドラマ、堂々完結!!

教え子がAV女優、監督はボク。

まずは、知ろう#1巻応援

教え子がAV女優、監督はボク。 村西てんが
ナベテツ
ナベテツ

マンガのすばらしさは幾つもありますが、自分の知らない世界を教えてくれる、知見を広げてくれる、という点も挙げられると思います。 AVを見たことのない男性というのは日本にほとんどいないと思いますが、この業界に関して詳細な知識のある男性もまた、ほとんどいないと思います(AV女優や男優、作品レベルの話ではありません)。かくいう自分も、好きな作家のエッセイや漫画で取り上げられたエピソードやインタビュー程度の知識しかありませんが、それでも恐らく世の中の平均的な男性よりは「作品」以外について「知っている」人間になってしまうと思います。 作者の村西てんがさんは、実際に制作会社で働いた経験があり、我々のような無知な人間に、AV業界や撮影というものを、少しずつ見せてくれます。 パッケージングされた作品には、それを作っている人達がいる。至極まっとうなことなのですが、AVに関してはその事が意識する人間は殆どいないように思います。それもまた無知のもたらすものであり、想像力の翼を届かせることのない原因になってしまっているのではないかと思います。 描きたいことが沢山あるんだろうな、というのが1巻を読んで自分が感じたことでした。それは、作者の物語を紡ぎたいという願望と同じくらい、この業界に向けられる「無知」に起因する眼差しを変えたい、という祈りなのではないかと。 世の中には、色んな仕事があるし、そこで働いている人は多分自分とそんなに違わない。彼ら彼女らも自分と同じくらい懸命に毎日を生きている。そんな当たり前のことを教えてくれる、現代の日本で特殊とみられる世界をやさしく教えてくれる作品です。作者が描き切ったと言えるくらい、連載が続くことを祈り、細やかでもエールになればと思います。