生贄家族 杉野アキユキ
『生贄家族』最新話感想
物凄く個人的な話で恐縮ですが、今年職を失いました。勿論ショックでしたし、コロナや色々な要因があり、個人で出来たことがあったとも思えず、仕方ないところでもありました。ただ、幸か不幸か自分は単身者であり、多少の貯金で繋げる部分もありましたし、気楽なもんでした。
自分以外を守る必要がない状況というのは案外気楽なもんですが、だからこそこの作品の「かっちゃん」に対してエールを送りたくなりました。
Living on the edge.今の日本で生きていくのは、一歩間違えばどこまでも落ちていくこともあり得ますし、だから皆余裕がないのだとも思えます。大変な状況を抱えている人の足を引っ張ったり、嘲笑ったりせずに、エールを送れる人間でありたい。細やかであっても、単行本を買って応援したいと思う作品でした。