sinkで出来ていたことが出来ていない
漫画家としての作者の実力はここで記述するまでも無い程に圧倒的なのは周知の事実である。しかし、この作品においては、その実力を発揮しきれていない。サスペンスにも関わらずコマ割りが細かくテンポ良く進むため、サスペンスが必要な箇所でなんてこと無い日常の様に進んでいってしまう。ましてや大ゴマにする必要の無い箇所で大ゴマにしてしまっている。絵の造形も不気味な雰囲気が失われギャグのキャラ造形になっている為、ここでもサスペンスが失われる。sinkで出来ていたことが何故出来ていないのだろうか?
結婚も不倫も島耕作の意思は関係なく、いつの間にか流れでそうなってた…という感じでしたね。あまりにも自然にそういう関係になるのでイリュージョンを見たような気持ちになりました。
【主任期】
苫米地専務取締役と福田次長が登場した。苫米地さんは社長になろうとしたけど失脚して、福田さんはどこかに左遷されたんだったかな…。今野さんの奥さんは福田さんの愛人だった気がする…。課長時代に活躍する人がたくさん登場するけど、そこらへんのすでに記憶が曖昧になってる。もう一回読まないと。
うつ病になった島耕作の母親を元気づける為に岩田怜子がフィアンセを演じると言い出しそのまま外堀を埋められて結婚することになった。うーん、こういう感じだったのか…。こうまでしないと島耕作は結婚しなかったかもしれないけどね…。
専務島耕作にも登場したホセの研修は思ってたよりも短い話だった。この時に出会った奥さんが殺されちゃったんだな…。
海外の有名歌手のオリビアと偶然出会ってクリスマスデートしてキスだけする。「あなたのことは50年後も忘れないわ」というセリフは伏線になるかも。相談役島耕作に登場したりして。
中沢部長が愛人と息子の裕次に会いにいくエピソードもあった。こんなに小さかった裕次がボクサーになるんだ…。
奈美が産まれた。
社長島耕作に登場したソラーの後藤社長が登場。この頃のインベーダーゲームに熱中する姿からは後に社長になるとは全く想像できません。後編になってからの方が活躍する珍しいキャラでもありますね。
初不倫は同じ初芝の女性社員。でもプライベートでは大臣と付き合ってるようなすごい女の人だった。若い頃の島耕作は見た目や経歴に関係なく女の子と仲良くしてたけど、ここから付き合う女性のタイプも変わってきたのかな?
サラッと探偵のグレちゃんも登場。
10代から70代まで島耕作の人生をのぞき見してきましたが、いよいよ次の係長がラスト!ようやく一周します。