オラミちゃんまじBIG LOVE
オラミちゃんみたいな女の子になりたい。 明るくて優しくてピュアなギャルマインド。恋愛も夢もまっすぐ追いかける一途さは、王道キラキラ少女漫画の主人公のよう。 好きなひとへの接し方がわからなくてラリアットぶちこんじゃう不器用さもかわいい。 握力500キロのオランウータンギャルという設定の突飛さも忘れるほど、ハイテンションでキュートでピュアなオラミちゃんに魅了されること間違いなし。 基本的にはめちゃくちゃ笑いながら読めるんですが恋する心理描写は繊細で、そのギャップもまたBIG LOVE…!!
同著者の『ワニ男爵』で、その唯一無二な笑いの感性にやられた者です。
その特徴は、大笑いする感じではなく、クスリというか、じわるというか、独特の言語センスが染み込む笑いを提供してくれるのです。
本作『愛しのアニマリア』も、同じ流れを踏襲しつつ、ワニ男爵よりもややテンション高めに設定されて、個人的にはドツボでございます。
握力500キロラブを筆頭に、主人公オラミが最初はネタキャラだと思っていたのですが、なんだか段々可愛く見えてくるから不思議。
ケダモノなのに、もう可憐な乙女です。
思い人の隣に住むオジサマに振り向いてもらうため、一途に、けなげに想いをぶつけていくのです。
(物理的にも。壁に穴とかあけちゃうし。)
また、オラウータンだけど、ギャルっぽい言葉遣いなのも一周まわって良いです。
親友フリルとのかけあいが最高です。
恋する乙女は無敵なのだと痛感します。色んな意味で。