女子刑務所内の、一般人が通う美容室にて 女子刑務所の中に、“受刑者が一般客の髪を切る”美容室がある。美容師は、重い罪を犯した者。だけどそこには、いつも青空があった―― 服役中に美容師となった小松原葉留は、女子刑務所内の美容室で、一般客の髪を切っている。天井から壁まで青空が描かれた その美容室を訪れる者は、小松原がもたらす静かな時間に いつしか心を洗い流され…… 小松原はなぜ、美容師として鏡の前に立つのか。客たちはなぜ、そこで髪を切るのか。『アルティストは花を踏まない』の新鋭が贈る、ひとりの受刑者と、社会を生きる女たちの あたたかな再生の物語。空はどこまでも、青く、深く。誰の上にも、きっと―― 描き下ろし美麗カラーイラストも収録!
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塀の中の美容室
と、読んでる最中に思ったけど、受刑者は刑期を終えれば外に出るんだということに気づく。刑務所も更生させてから外に出すために色々やっているんだなと学べました。受刑者との雑談は禁止だけど、それぞれが小松原さんとの会話を通して考えが変わったり前向きになったりしていました。刑務官・菅生さんのTHE・おばさんな振る舞いも良かったです。
小松原さんと家族の関係はものすごくグッと来ました。あんな最高のハッピーエンドないですよ。でもそれ以上に感動したのはひとり暮らしのおばあさん・鈴木さんの変貌!なんでパンクロックに目覚めちゃったのかわかりませんがw
そういえば最近青空を見上げるとかしてなかったなーと。たまには無意味に見上げてみるのもありかと思いました。