ネタバレ

昨年9月に1巻が発売された際、たまたまTwitterのタイムラインに発売告知が流れてきてこの作品と出会いました。超〜物騒な表紙に惹かれて1話を読んだところ「うわこいつはとんでもねぇ…🤭」とドはまりして即購入しました。

BLに分類される作品の中にはBLというジャンルを超えていち物語として優れている作品が多々あります。
この作品もそうやって「いち名作」として読んでほしいBL漫画の1つなのですが、ただこの作品に関してはオススメするときには細心の注意が必要だなとひしひしと感じます…。

というのも人間の暗い側面を魅力的に描いた作品であり、精神的・肉体的暴力が終始生々しく描かれているので、そういうのが全然大丈夫という方じゃないととても読めない内容だからです。

ぜひウシジマくんを読むつもりで覚悟して読んで楽しんでください!

このキリング・ストーキングは全編フルカラー作品。全体的に鮮やかさに欠ける陰鬱な色使いで描かれていて、それが物語の不穏さを加速させています。

主人公が追い詰められて死の恐怖を感じるほどに緊張が高まるシーンでは、カメラアプリでフィルターを加工したような赤い光の効果が重ねられ読んでいるこっちもドキドキしてしまう……!

物語の主要キャストは2人。
境界性パーソナリティ障害を負っている小柄で痩せぎすな男ユン・ウジンと、誰からも慕われるような人気者オ・サンウ。
ウジンがサンウのことを一方的に恋い慕い家の中にまで侵入した結果、足を折られて地下に見知らぬ女と共に監禁されるところから物語は始まります。

父に虐待されて育ったサンウは父のみならず母も殺している。暴力・殺人に一切ためらいがないためその監禁生活は壮絶。ウジンは何度もサンウ殺して逃げようと画策し、そのたびに失敗して凄まじい折檻を受ける。

サンウは愛情に飢えているようで散々暴力を振るったウジンに女の服を着せ母親の代用品にして甘え大切に扱うのだけれど、その一方でウジンが逃走を図れば容赦なく殺そうとする……。

ウジンもウジンで逃走できないよう足を折られ、自分が仕込んだ殺鼠剤入の料理を食べさせられ、缶の蓋で肌を切り裂かれ……常に死の恐怖を感じ逃げることばかり考えているはずなのにサンウに欲情してしまう。

支配者と被支配者という関係が、極限状態で何度も曖昧になり揺らぐところがリアルで目が離せなない。

まるで実写映画のような生々しくてスリルに満ちた作品なので、「自分好きそう」という方はぜひ手にとって見てください!

【連載ページ】
https://www.lezhin.com/ja/comic/_killstalk

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