運命の出会いに官能先生の妄想がほとばしる
官能先生 吉田基已
夏祭りの夜に占い師から言われた「この恋路はきっとうまくいく」という予言通りにふたりは出会います。うら若き美女の雪乃と、出版社に勤める傍ら執筆活動を続ける官能先生こと六朗。初めからお互いに好意を持っているのですが、雪乃はきっと自分は相手にされないだろうと自分の気持ちを認めようとしません(奥ゆかしいですね)。六朗は恥をかなぐり捨てて懸命にアピールするのですが、ふたりして頰を赤らめるばかりで関係は深まらないまま。ふと雨の中でキッスをしたかと思えば、小さな勘違いで余計に溝ができてしまったり。官能先生はそんな昂ぶる雪乃への恋情を(官能)小説にぶつけるのです。しとど溢れる妄想…たまりません。このふたりは一体これからどうなるのかしら?!大丈夫「この恋路はきっとうまくいく」。
紫電改343
11号に掲載された読切『五十六の密命』をゼロ話とする新連載。第1話は昭和19年、250kg爆弾を積んでの体当たり戦法実行を前に、作戦撃墜王・菅野直が厚木基地へゼロ戦を受け取りに向かい源田実と出会うところから始まる。
75回目の終戦の日を前にして始まった新連載。須本壮一先生の所信表明から始まるところに気迫を感じました。