sinkで出来ていたことが出来ていない
漫画家としての作者の実力はここで記述するまでも無い程に圧倒的なのは周知の事実である。しかし、この作品においては、その実力を発揮しきれていない。サスペンスにも関わらずコマ割りが細かくテンポ良く進むため、サスペンスが必要な箇所でなんてこと無い日常の様に進んでいってしまう。ましてや大ゴマにする必要の無い箇所で大ゴマにしてしまっている。絵の造形も不気味な雰囲気が失われギャグのキャラ造形になっている為、ここでもサスペンスが失われる。sinkで出来ていたことが何故出来ていないのだろうか?
第二次大戦末期、戦死した山本五十六が述した密旨。
そこには本土防衛のための最強の航空部隊を編成する構想が遺されていました。この「密命」を受けた海軍大佐源田実が部隊創設を決意するまでがこの読切で描かれています。
源田が率いることになる海軍第343航空部隊は『ドリフターズ』にも出てきた「デストロイヤー」菅野直が所属したというのを知りました。
読切ではシルエットだけの登場でしたが他にもクセの強そうなパイロットが揃っている予感。
「最強戦力の結集」と言うと、一寸聞こえはいいですが実際には窮状を表しているのだと思います。とはいえ、最後の防衛線として組織された異分子のチームが海軍という巨大組織の中で存在感を発揮していくのは見応えがありそう。
本格連載が早く読みたくなるプロローグでした!