当時森山塔というペンネームで成人漫画を描いていた山本直樹御大が有害指定された作品第一弾(多分)。

あくまで学園ラブコメなのだが80年代の作品なのでノリが当時のものなのでそこが許容できるのであれば高身長ナイスバディなヒロインかなめ×ちびでスケベで根性なしなのに…な主人公かもしだ君のコンビは結構楽しめるのではないかと思う。

ただ、有害指定されるだけあって主人公の妄想シーンや学生である彼女たちに平気で手を出そうとしてくる大人たちはかなりヤバいものを感じる。でも当時結構そういうノリあったんだろうなーと思う。
当時のTVはとんねるずを筆頭にバラエティも今思えばかなりゲスい内容(当時悪いと思っていたかは置いといて)が多く、ドラマ&映画の「高校教師」は超話題だった。それを漫画で5年前にコメディでやってたのが山本直樹だと思えばそういう内容だよね、という感じ。

この頃から女性を斜め下の角度から描く(お色気シーンだけではなく)画角が多く、山本直樹の根底は全て揃っているのではないかと思う。
最近のREDとかと比べるとこの頃はだいぶ線が細く、ライトな印象で読めるとは思う。

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BLUE GIANT SUPREME

ジャズは深くて難しくてカッコいい

BLUE GIANT SUPREME
さいろく
さいろく

まず主人公のダイはすごくすごく熱がある。 周りのメンバーもそれぞれ真っ直ぐで、熱量が高い。 で、出会うその他のジャズやる人達も同様に熱い。 向き先は少し違えども、ジャズに対する熱量の高い人達を描いているんだけど、やり続けるとどういう葛藤があるのか想像もつかない。 ※もちろんコレだけが正解じゃないし特殊なんだけど 前作「ブルージャイアント」で感動と、落胆に近い憤りとを感じた人がほとんどだと思う。シュプリームではさすがに同じことにはならないと信じたい(今でもアレは本当にハッキリ憶えてるぐらいツラく、「ふざけんなーー」と口に出たぐらい熱中というか没入していた) 前作からそうだけど、途中途中で後にダイのことを語る人々(恐らくインタビューを受けている)が出てくる。 そこからは当然、未来がある程度想像できるワードがいくつも含まれており、それを踏まえて読む事でまた口角が上がってしまうのを抑えきれずに先を楽しみにして待とうと思えるそんな漫画。 ジャズが苦手であろうとわからなかろうとそんな事はどうでもいいぐらいに、五感を揺さぶってくるすごい漫画なので絶対読んだほうがいいし出来ればネタバレは見ないほうがいい。 ググると「ブルージャイアント ひどい」が一番上にサジェストされて笑ったけど、シュプリームがなかったら本当にただひどかったかもしれない。 ただ、ひどかった(と私含む多くの読者が思っている)のは本当に後半の、割と最後の方の展開の一部でしかなく、それは本当に衝撃的だったけど、その衝撃が大きい人ほどこの作品をちゃんと読んだ人であるのは間違いない。 大好きなので是非多くの人に読んでもらいたい。

極めてかもしだ

きわめてかもしだ
著者:山本直樹
最新刊:
2005/01/21
きわめてかもしだ
極めてかもしだ 1巻
極めてかもしだ 2巻
極めてかもしだ 3巻
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【合本版】ビリーバーズ

【合本版】ビリーバーズ

※本電子書籍は小学館ビッグコミックス『ビリーバーズ』I・II、全2冊を1冊にまとめた合本版です。本文に変更・省略・追加などを一切せず、I巻の奥付の次にII巻の表紙をつなげています。▼第1話/島▼第2話/穴▼第3話/小麦粉▼第4話/紫色のなんだかわからないもの▼第5話/非常事態▼第6話/侵入者▼第7話/最終的処理▼第8話/副議長さん▼第9話/双眼鏡▼第10話/密会▼第11話/緊急提議▼第12話/物理的処理▼第13話/再現劇▼第14話/査問▼第15話/結合▼第16話/議長解任▼第17話/幸福な日々▼第18話/新議長就任▼第19話/すばらしいお知らせ▼第20話/安住の地へ▼第21話/にゅうめん▼第22話/バビロンから船で ●登場人物/『議長』さん(無人島に暮らす三人グループのリーダー格)、『副議長』さん(無人島に暮らす唯一の女性)、『オペレーター』さん(パソコンで『第一本部』との交信を担当している男性) ●あらすじ/ある小さな無人島に、3人の若者が住んでいた。男2人は『議長』と『オペレーター』、女は『副議長』とそれぞれ呼ばれている。3人は電子メールで送られてくる『本部』からの指令によって、清く正しい生活を続けているのだが、ある日突然『本部』から食料が届かなくなり……(第1話)。

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レッド 最終章 あさま山荘の10日間

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