わたしはギャルになりたい
あえてなんか言うこともないけど、おもしろいしかわいいしいいよね。 ギャルかわいいし恐竜かわいい。先輩も友達も彼氏も大家さんもみんなかわいい。 ギャルって前向きで元気でコミュ力高くていいよな。自分なら恐竜相手でもコミュ障発揮しちゃうだろうなと悲しくなったりもしたけどギャルと恐竜読んだら癒されました。
ノリで始まった恐竜とのルームシェア!フツーにご飯食べるし、オシャレも楽しむ恐竜だから、ギャルといっしょの生活だって結構イケる。ムズかしいことはよくわかんないけど、毎日が楽しければ問題ナイっしょ!雑誌掲載用にギャルたちに描いてもらったロゴも収録なんで、よろ。
ヤンマガでたまたま目にし度肝を抜かれ慌てて単行本を探して読みました。
非常にゆるい雰囲気で話は進みますが、作者なりのしっかりとした哲学が筋として通っていてなかなか味わい深い漫画になっています。
作者のトミムラコトさんの過去のエッセイ漫画などを読むと苦しい家庭環境や自己の性の問題に対して悩んだ時期のことなどが明るく、笑い話として語られており、そこで培った精神性が今作の中でも貫かれているように感じました。
何か大きな問題を乗り越えた若者がたどり着いた哲学が「これでいいのだ」だったのではないかと思います。(作者のバックボーンも赤塚先生の幼少期の頃の話を思い起こさせます。)
また、登場人物たちを類型化せずにきちんと描こうという明確な意思が感じられ、その点も非常に素晴らしいクオリティで仕上がっています。