「煙と蜜」感想
家同士の打算的な事情により18才差の許嫁となった2人。にも関わらずこの物語が多くの支持を得ているのは、文治が良識ある大人として真摯に姫子の成長を見守っているから。そして姫子の方も、そんなコワモテ軍人の文治の優しさを感じとり一途に慕っている。究極の純愛物語なのだ。
花塚姫子12歳、土屋文治30歳。ふたりの関係は「許婚」だった――。西洋のモダンな文化が広がり始めた大正時代。華やかで活気に溢れたその空気の中で、「文治さま」「許婚殿」と呼び合うふたりは、18の歳の差を超え、ゆっくりと愛を育んでいく。『ルドルフ・ターキー』でアメリカ黄金期を活写した長蔵ヒロコの最新作は、濃厚で芳醇な愛の物語。読切掲載時に熱狂的な支持を得て連載化が決まった本作、待ち望まれた第1巻がついに刊行!!
文治さんが紳士で、幼い女子からの気持ちを鷹揚に受け入れているのが良い
姫子さんの気持ちが少女から女性に切り替わるのを戸惑いながら受け入れている文治さんが良い
お互いを尊重する関係良すぎる