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民間人が犯罪者を逮捕し、その場で判決を下すっていう裁判員的な制度「徴正令」がテーマの本作。
徴正令の対象者に選出され「強制的に」ヒーローをやる羽目になった冴えないサラリーマン・青田とともに、読者は毎話さまざまな悪事を通じて善悪と正義について考えていくことになります。
なんといっても本作の魅力はとにかく地味ィ〜〜〜〜なこと!(※褒めてますよ!!!)
出てくる悪事はチカンとか下着ドロとか生活に密着したショボいものが多くて、だからこそ、そのしょーもない罪を犯したおそらく自分たちと大して差がないであろうひとの人生を、自分たちの意思で左右していいものかどうかがズッシリと(地味に)響いてきます。
なかでも、青田が大学時代好きだった先輩の結婚式で酔っ払って醜態を晒すっていう最悪のエピソードが僕は一番好きで。この回は本当にどうしようもない展開になっていくんですが、情けなさのリアリティが真に迫ってるんですよね…。
青田も主人公だからといってヒーローや「正義」にふさわしい人間では決してないんです。
登場人物全員、等身大のダサさと魅力を持っているので、読めば読むだけ親近感が湧いてきて、そんな彼らがなけなしの勇気を出して何かを決断した時、本当の意味でヒーローに「なろうとする」ときのカッコよさのギャップがじ〜んと沁みてくるんですよね。
3巻と短いですが、読み通せば「正義ってなんなんだろな〜」ということを薄ぼんやり日常の色んなシーンで考えるようになる…かもしれません。
ある朝、平凡な会社員・青田みつる(28歳)が、会社を休んで出向いた先は警察署。そこには彼を含め5人の人間が、国民から無作為に選ばれ強制的に集められていた。その目的とは、彼らが「警察官とともに犯罪者を取り締まる」こと。そして説明もそこそこに、早速チカンの常習犯の出没する駅で実戦に臨むハメになるが…。
ある朝、平凡な会社員・青田みつる(28歳)が、会社を休んで出向いた先は警察署。そこには彼を含め5人の人間が、国民から無作為に選ばれ強制的に集められていた。その目的とは、彼らが「警察官とともに犯罪者を取り締まる」こと。そして説明もそこそこに、早速チカンの常習犯の出没する駅で実戦に臨むハメになるが…。