あらすじ

ある朝、平凡な会社員・青田みつる(28歳)が、会社を休んで出向いた先は警察署。そこには彼を含め5人の人間が、国民から無作為に選ばれ強制的に集められていた。その目的とは、彼らが「警察官とともに犯罪者を取り締まる」こと。そして説明もそこそこに、早速チカンの常習犯の出没する駅で実戦に臨むハメになるが…。
強制ヒーロー 1巻
ある朝、平凡な会社員・青田みつる(28歳)が、会社を休んで出向いた先は警察署。そこには彼を含め5人の人間が、国民から無作為に選ばれ強制的に集められていた。その目的とは、彼らが「警察官とともに犯罪者を取り締まる」こと。そして説明もそこそこに、早速チカンの常習犯の出没する駅で実戦に臨むハメになるが…。
強制ヒーロー(2)
「警察から無作為に(強制ともいう)選ばれた一般市民」によって結成された、年齢も性別も、そして犯罪への意識もバラバラな5人のチーム。彼らは悪人を捕まえることができるし、あまつさえ彼ら5人の多数決によって「有罪かどうかまで」決めてしまえる、という画期的な制度がスタートしたのだ。…と、こう書くと、なんだかカッコイイけれど。実際にスタートしてみると、これが予想以上に大変だし、かえって「正義って何なのか」が、どんどん分からなくなっていくんです。
強制ヒーロー(3)
最初はバラバラだった彼らもさまざまな事件に遭遇するうちになんとなく正義感やチームっぽさが芽生えてきたかな…と思えたその矢先、チームの一員・赤木さんが、自らの無力感から規律を乱し暴走。残された4人は、仲間を捕らえるミッションを余儀なくされてしまう…!!望んでないのに召集されてしまった事なかれ主義の会社員・青田くんの目に、この事件は、この制度は、そして正義とはどう映る…!?
任侠転生-異世界のヤクザ姫-

任侠転生-異世界のヤクザ姫-

老ヤクザが姫に転生して、異世界無双!! 歌舞伎町に縄張りを持つ、昔気質のヤクザ・龍松は、卑劣な罠に嵌められ命を落とした―― はずだったのだが、気がつくと異世界の美少女に転生してしまっていて…!? 『東京カラス』『決闘裁判』の宮下裕樹と『正直不動産』『クロサギ』の夏原武がぶっ放す、異世界本格ヤクザファンタジー!!
宇宙人ムームー

宇宙人ムームー

自らの種族が失ったテクノロジーを取り戻すために太陽系第3惑星にやってきた異星人ムームー。平凡な大学生の日常は彼がやってきたことにより崩壊し!? 1匹の猫が地球を揺るがす!? 宮下裕樹がお届けするスーパースペクタクル×家電あれこれ×コメディ!
リュウマのガゴウ

リュウマのガゴウ

人類が圧倒的弱者となった世界。【白皮】と呼ばれる化け物に怯え暮らす人々の唯一の希望は、かつて世界を救ったという英雄【リュウマ】の存在。今は「おとぎ話」の世界にしか見られない、はるか昔の英雄の名に縋り人々は生きていた…。しかし、【白皮】に蝕まれ孤立し滅ぶ道しか遺されていなかったとある山間の村に、【リュウマ】を名乗る人物が現われ…!?
正義警官モンジュ

正義警官モンジュ

とある田舎の派出所に勤務するロボ警官・モンジュ。近所の子供たちには馬鹿にされ、カップルのいい笑い者になってしまってはいるが、その実体は犯罪対策プロジェクトの切り札として開発された正義の味方。諸事情によって左遷されたとはいえ、まだまだエリート意識の強いモンジュは、こんな田舎の派出所勤務に不満いっぱいな様子でありますが…!?
東京カラス

東京カラス

世の中には人智を越えたさまざまな現象がある。人口が多い大都市においては、犯罪や事件の発生現場に偏りが生じる。そして、その現場周辺には「都市伝説」と呼ばれる、奇っ怪な存在、現象が発生する確率が高い。だが、その手の現象や噂に警察が介入することはない。だからこそ、秘密裏に真相を究明する組織が必要なのである!女子高生・大島田満子率いる「都市伝説研究会」は、不条理、不可思議な事件に真っ向から勝負を挑む、勇気ある軍団。霊感ゼロの満子を支えるのは、霊視能力を持つ犬らしき者と、カラスのような翼で飛翔する、カラス女のごとき者!そんな、てめえらが、都市伝説かよ!というしもべ達とともに、今日も満子は、謎の舞台に挑み続けるのだ!
決闘裁判

決闘裁判

「東京カラス」「リュウマのガゴウ」の宮下裕樹が放つ中世ファンタジー巨編!17世紀初頭、神聖ローマ帝国。この地では、原告と被告の決闘で有罪無罪が決まる「決闘裁判」が広く行われていた。神は正しい方の人間を勝利に導く、という教えのもとに‥‥。少年ニコが姉と暮らす南西の町ブライザッハでも決闘裁判が日々行われていた。決闘裁判を嫌う姉をよそに、ニコは特に何も考えていなかった。姉が死んだその日までは‥‥。
強制ヒーロー
果たしてひとは「ヒーロー」になれるのか?
強制ヒーロー 宮下裕樹
ANAGUMA
ANAGUMA
民間人が犯罪者を逮捕し、その場で判決を下すっていう裁判員的な制度「徴正令」がテーマの本作。 徴正令の対象者に選出され「強制的に」ヒーローをやる羽目になった冴えないサラリーマン・青田とともに、読者は毎話さまざまな悪事を通じて善悪と正義について考えていくことになります。 なんといっても本作の魅力はとにかく地味ィ〜〜〜〜なこと!(※褒めてますよ!!!) 出てくる悪事はチカンとか下着ドロとか生活に密着したショボいものが多くて、だからこそ、そのしょーもない罪を犯したおそらく自分たちと大して差がないであろうひとの人生を、自分たちの意思で左右していいものかどうかがズッシリと(地味に)響いてきます。 なかでも、青田が大学時代好きだった先輩の結婚式で酔っ払って醜態を晒すっていう最悪のエピソードが僕は一番好きで。この回は本当にどうしようもない展開になっていくんですが、情けなさのリアリティが真に迫ってるんですよね…。 青田も主人公だからといってヒーローや「正義」にふさわしい人間では決してないんです。 登場人物全員、等身大のダサさと魅力を持っているので、読めば読むだけ親近感が湧いてきて、そんな彼らがなけなしの勇気を出して何かを決断した時、本当の意味でヒーローに「なろうとする」ときのカッコよさのギャップがじ〜んと沁みてくるんですよね。 3巻と短いですが、読み通せば「正義ってなんなんだろな〜」ということを薄ぼんやり日常の色んなシーンで考えるようになる…かもしれません。