多田大我の新連載「株式会社忍界商事」を語ろう
株式会社忍界商事は「影から支える豊かな暮らし」を経営理念とした商社として世間的には知られているが、その実態は日本の企業をスパイから守る“忍務”を行っている忍者集団だった…! ビリオンレーサーの作者さんの新作は現代忍者モノ。元から画力高いからアクションシーンも見応えあるし、やっぱり服部正三の最強キャラっぷりがいいですね!!
私はメリー、小学生。羊のおじさんと暮らしています。他にもパンダやライオン、魚のお父さんと暮らすお友達もいます。いろんな動物さんたちの習性が見れて、毎日が楽しいです。みんなも不思議なメリーの世界に、来てみてくださいっ。
メリーちゃんの世界は
人間系ー生物系ー人間系の
隔世遺伝で成り立っている。
ようするに、人間同士が結婚すると生まれた子供は
羊、ライオン、ヘビ、バッタ、などの各種生物系。
ただし知能や体格は人間並みで社会に溶け込んでいる。
その生物達が結婚すると生まれる子供は人間系。
なのでメリーちゃんの小学校の級友は
「父親がライオンだから怠け者で」とか
「父親がパンダで可愛さを利用して詐欺行為を」とか
悩んだりしている。
独特な世界を舞台にシュールなギャグが連発される。
どちらかというと「雄ライオン=怠け者」とか
「パンダ=可愛いが根は凶暴」とかの
色々な生物のネガティブな印象を強調したギャグが多い。
人間と動物のギャップをギャグにした漫画というよりも、
動物を擬人化することで動物のろくでもない部分を
強調した漫画のようにも感じる。
そういう目で見ると、登場人物の殆どが
人間系とか動物系以前に、それぞれハタ迷惑で
かなり「ろくでなし系」に見えてくる。
雄ライオンは警察官なんだけれど
「雄ライオンだから怠け者警官」だし、
カッコウは他所の家庭に乗り込んで
「カッコウだから乗っ取り託卵当たり前」だし、
バッタは殴る蹴るの暴行をはたらくも
「バッタ(仮面ライダーのモデル)だから正義」だし。
何らかの生物であること以前に
ハタ迷惑なロクデナシなキャラばかりの漫画だ。
これはもう異生物の共棲をギャグにしたというより、
ろくでなしを動物化することでギャグに仕立て上げたような、
そんな感じの漫画でもある。
面白いからいいけれど(笑)。