幼い少年のフラットな目を通して描かれた激動の時代
中東といえばマルジャン・サトラピの「ペルセポリス」プラスαの知識しかなく、むずかしい話なのかなと思って読み始めましたが、まったく杞憂でした! シリア人の父とフランス人の母をもつ、においに敏感な男の子のフランス、リビア、シリアでの生活ーー 激動の時代を背景にしながらも、まだ幼いリアド少年のフラットな目を通して描かれているため、ときにギョッとするような出来事も、ある種の面白みすら感じさせる。 彼がどのように成長していくのか…2巻がとても気になります!
世界的ベストセラー『未来のアラブ人』の作者、リアド・サトゥフさんが語るアイデンティティと国家の関係
さらっと邦訳の続刊発行が決まったとのこと。すばらしいことだ…。