上級国民編、ヤバいことになってるにコメントする

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名無し
1年以上前
確かに何話も胸くそが悪い描写を見せられてお仕置きがほぼ一話だけっていうのはあっさりしすぎな気はする。 でも、その内容は割とすっきりした。 事故を起こす事がどういう事か身に染みて分からせる結果になったし、遺族への賠償をしぶって詐欺を働いたんだから一文無しになったのも自業自得な結果と言える。 自信をサラブレッドと奢り、保身の為に手を汚した父親は、遺族に冤罪をかけ、無関係な人をスケープゴートにした結果、それがばれた挙げ句電車の事故の冤罪をかけられ、負債が二億円以上という皮肉かつ因果応報な末路と言える。 下半身不随かつ顔面崩壊し、さらに若い時代を刑務所とリハビリで過ごし、出所しても幸せな生活は望めない娘がなんだかんだで一番報いを受けていた気がします(あくまで個人的な予想ですが出所後生活保護を受け取れそうなのが納得行かないけど)。未成年で懲役20年だから裁判では相当な悪質さが認められたみたいで本当によかった。 祖父も祖父で、折角富も名誉も実績も健康も持っていた最高の人生の最期で全て崩れた上で苦しんで死んだので、十分な報いと言える。作中の描写から察するに彼の妻は、今回の事件と全く関係を持たない内に死んだと思われるので幸せだったんでしょうね(離婚した可能性もあるけど)。 母親は直接加担してないからか、怪我と離婚という比較的軽い折檻ですんだけど、義父の淫乱ぶりを内心馬鹿にしていたのに、自分がメスブタと呼ばれても文句の言えない立場になったのは、何とも哀れなものである。しかし娘に向かって母親の浮気動画を流し、メスブタ呼ばわりしてる時点で家族のイカレ具合が分かるなあ。同情の余地は全くないけど。
ねずみロワイアル
かわいい恐怖の殺し合い #1巻応援
ねずみロワイアル
兎来栄寿
兎来栄寿
『ムムリン』や『オオカミの子』の佐々木順一郎さんのかわいい絵柄で描かれる、残酷なバトルロワイアル。 そう、まさに高見広春さんの『バトル・ロワイアル』と同じようなクラスメイト同士の殺し合いが描かれていきます。1999年に出てリアルタイムで読んだ小説が、四半世紀経った今でもこうして色濃く影響を与え続けてフォロワーを生んでいるのは感慨深いです。 基本的なルールも『バトル・ロワイアル』に準拠しており ・殺し合いは島で行われる ・生徒たちには全員爆発する首輪が付けられている ・島にはランダムで刃物や銃器など武器が配置されている ・1日ごとに禁止エリアが設定され行動エリアが狭まっていく といった具合です。進化しているのは、スマホのような携帯端末でさまざまな情報を得られるということ。ただそれもどこかで充電ができないとずっと使い続けることはできないという制約も面白いです。 殺し合いのゲームが進行する傍らで頻繁にエモーショナルな回想が挟まっていく構成もまた『バトル・ロワイアル』を思い出します。それぞれの同級生たちが、普段の学校生活では見られない陰の姿を持っていたり、非日常だからこそ剥き出しになる感情を表したりといった醍醐味の部分もしっかり描かれていて刺さります。本家も、もちろんゲーム的な部分の面白さもありつつ思春期の少年少女たちが織りなす人間ドラマの模様が名作を名作たらしめた部分ですからね。 同じネズミでありながらそれぞれのキャラクターがしっかり描き分けられているのもすごいです。外見は似ているにも関わらず、それぞれがちゃんと個性的に立てられています。そして、このかわいさがあればこそ本家さながらの酷薄な展開が引き立ちます。 血と裏切りに塗れた島で、彼らの運命はどうなるのか。どのような結末を見せてくれるのか。目が離せません。
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