城を建てちゃいましょう
かっこいい漫画ですね。 一巻を一読した感想はそんな感じ。 ないなら江戸城を建ててしまおう! 人間不思議と自分が住んでいる地方のランドマークに誇りと愛着を持ち、もしそれが壊されてしまったら自分ごと否定されたような感覚を覚えてしまいます。 熊本城然り。 ほーん…東京に江戸城か…。 いいかもしれない! 城の知識ももちろん詰まっているので城好きにも勧められる大人な漫画。 全て冷静に机上でやっているようなことなのに、とても熱い印象を受けました。
現代東京に江戸城を! 巨城再建エンタメ! 202X年――― 大手デベロッパーの辣腕社員・堀川昇吾が、前代未聞のプロジェクトを社内会議で提案する。「皇居東御苑内に江戸城天守閣を再建する」宮内庁、文化庁、法の壁に国民の感情…… 様々な課題が想定される中、堀川は熱意と再建の意義を武器に、史上最大級のプロジェクトに挑む!!
国民にとって利便性を重視した施設や建造物ばかりが増える中、その存在自体を国民の手で守ってゆくべき新たなシンボルが必要であると考え、江戸城の再建を計画する男、堀川。
しかも当時と同じ完全木造建築として!ロマンがある!!
主人公は決して行き当たりばったりの夢みたいな話をしているのではなく、経済効果や建築技術の継承、日本の伝統に対する国民の意識向上など多方面から鑑みて、現実的かつ日本に必要不可欠な計画であると考えている。
しかしせっかくの歴史的建造物の再建、ただの観光スポットに成り下がるわけにはいかないが、主人公がいう「国民自身が守る」という意識を共有させるのは相当ハードルが高いように思う。
一話目の後ろに掲載のコラムも興味深い。江戸城があっての今の東京なんだとびっくり。
正直、城に関わる日本の歴史にほとんど関心がない自分だが、もし本当に東京に江戸城が…と考えるとワクワクする!