あらすじ

日本史上最大の巨城再建事業、堂々完結!! 202X年。大手デベロッパーの辣腕社員・堀川昇吾は、前代未聞の巨大事業を提案した――― 「皇居東御苑内に江戸城天守閣を再建する」 宮内庁、文化庁、法の壁…… 様々な課題と向き合い乗り越え、賛否渦巻く国民の声全てを力に変えて 江戸城天守再建を目指す堀川は、プロジェクト始動の可否を決める 内閣総理大臣を動かせるのか!? 日本史上最大にして最高の 巨城再建プロジェクト、ついに完結!!
江戸城再建 1巻

現代東京に江戸城を! 巨城再建エンタメ! 202X年――― 大手デベロッパーの辣腕社員・堀川昇吾が、前代未聞のプロジェクトを社内会議で提案する。「皇居東御苑内に江戸城天守閣を再建する」宮内庁、文化庁、法の壁に国民の感情…… 様々な課題が想定される中、堀川は熱意と再建の意義を武器に、史上最大級のプロジェクトに挑む!!

江戸城再建(2)

大反響! 巨城再建プロジェクト!! 202X年。大手デベロッパーの辣腕社員・堀川昇吾が提案した前代未聞の超特大プロジェクト――― 「皇居東御苑内に江戸城天守閣を再建する」日本史上最大級のプロジェクト実現のため、もっとも必要なものの1つ、それは“国民の声”。堀川達は目標数100万を掲げ署名活動を行うが、思うようには行かず……!? 全ては一人のデベロッパーから始まった巨城再建プロジェクト、加速!!

江戸城再建(3)

日本史上最大の巨城再建事業、堂々完結!! 202X年。大手デベロッパーの辣腕社員・堀川昇吾は、前代未聞の巨大事業を提案した――― 「皇居東御苑内に江戸城天守閣を再建する」 宮内庁、文化庁、法の壁…… 様々な課題と向き合い乗り越え、賛否渦巻く国民の声全てを力に変えて 江戸城天守再建を目指す堀川は、プロジェクト始動の可否を決める 内閣総理大臣を動かせるのか!? 日本史上最大にして最高の 巨城再建プロジェクト、ついに完結!!

江戸城再建

これはワクワクする…!

江戸城再建 三浦正幸 黒川清作
さいろく
さいろく

この漫画はベンチャー企業に務めた経験がある人には刺さるんじゃないだろうか。 もちろん、それ以外の人にも普通に面白いし、ザーッと流し読みするだけでもどうなっていくんだろうと展開が気になってくると思う。 物語の大半は主人公である堀川が「自社役員会」や「取引先」ひいては「国民」「皇室」を相手取って立ち振る舞う大活劇。 (皇室を相手取るというと不敬に聞こえるかもしれないけど他意はないです) 実際にハードルとなるのはどういうところなのか?現代に江戸城再建したい、しかも皇居内に、となると「そういう問題もあるのか」と全く知りもしなかった障壁がどんどん出てくる。 もちろん日本という国のもとに生まれ育った日本人ならではの感性であったり、東京で暮らしている人たちは肌で感じているであろう皇居という存在と尊厳の重要さ、さらには現代におけるジャパニーズエンペラーが世界中にとってどういった可能性を持つ存在なのかをしっかりと描いてくれている。 モニュメントがない!と言われる東京。東京タワーやスカイツリーなんかはあくまで高い塔で、心で支えられていない。これも他意はないんだけど、日本という国の象徴にはならないであろう。 何故なら日本の象徴は皇居内にあるもので、目に見えているものではなかったりするから。この曖昧さが逆に日本人の自由さかもしれないけれど。 色々と考えさせられるし、堀川の背景も深いものを感じる。 適当に取って付けたような設定ではなく、本当にやろうとしたらこうなるだろう、こういうのが必要だろう、というのがしっかり描かれていてとてもとても興味深い(本当に足りてるかはわからないけど) あとテンポもいい、すごくサクサク進むし、面白い。 これを学生時代に読んだ若者の誰かが偉業を成してくれると日本の未来は明るいだろうな。 追記:1巻のあとがきにある「誕生秘話」がちょっと良い。こういう感じならここまで真剣なのも納得できるなと思った。