最近読んだ漫画で一番!!!
本当に良い。箏部の話。親に捨てられて荒れている愛を変えたのはおじいちゃんとの箏。対して箏の名門で注目されるお嬢様のさとわ。その二人をつなぐ部長。いろいろな問題が起こる中仲間で乗り越えていく。音が聴こえてくるような画。とても好き。続きが気になる。地味に顧問の先生が一番好き。いいとこ持っていく。THE青春!仲間とぶつかったりしながら絆を深めていく!良い!
先輩が卒業して箏曲部ただ一人の部員になってしまった武蔵。四月になり新入部員の勧誘に励むのだが、部の存在自体を知らない人も居る状態。そんな彼の前に現れた、見るからに不良で箏とは縁の無さそうな新入生が入部したいと言い出して!?
ブロッコリーのことを「凝縮された森」と呼んだ天才にならい、『この音とまれ!』のことは「凝縮された少女漫画」と呼びたい。この作品はジャンプSQ.で連載されていますが、コマ割りが少女漫画であるため勝手に少女漫画と呼ばせていただきます。
4月にアニメ化されるということで放送前に読んでみたのですが、まあ〜すごい作品でした。何がすごいって、とにかく見所が多すぎる…!
・主人公の過去が凄惨(不良に琴職人の祖父の家を焼かれる)
・琴の名家に生まれたヒロインのお家騒動がヤバイ
・顧問が実はめちゃくちゃすごい人
・ライバル校のキャラがやたら濃い
辛い過去、ハードな練習、美しい演奏描写、琴の知識、熱い友情、恋の予感と、とにかく注目すべき要素が多いんです。
私が思う少女漫画の名作の条件の1つは、「ドラマチックな悲劇が起こりそれを愛・友情で乗り越えていく」こと。『この音とまれ!』はその条件に当てはまる部分がすぎていて、凝縮された少女漫画としかいいようがない。
まずそもそも作者(とそのご家族)がお琴の経験者で、琴の演奏描写が非常に優れていて読み応えがある。そこへさらに、先に挙げたようなヘビーな設定を次々持ってくるもんだから、ドラマが洪水のように襲ってきて読者は感情を付さぶられまくる。そして、思い出したようにヒロインといい感じの雰囲気になるシーンが挟まる。
んもう、最高にエンターテイメント…!!
またテーマである「琴」の演奏シーンの作画は常に大迫力で、読み終わってソッコーで本物の演奏を比べてしまったほど。作中に登場した、アミュー先生の家族がこの作品のため書き下ろした楽曲はYouTubeで聴くことができます…!
ちはやふるやナナマル サンバツなど、熱い文化部漫画が好きな人は間違いなくハマるので、ぜひ手にとってください!(※なおアニメはおすすめしません!)