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名無し
1年以上前
「ストッパー」は、他のプロ野球漫画に比べて その日の試合に観客が入ったとか入らなかったとか、 選手の年棒がどうとかの話がワリと多いように思う。 球団経営が赤字で危機になる、などの話も出てくる。 そういう儲かる儲けるとか金にまつわる話を 気に入るかどうかは読者次第だが、 私はそういうのは好きだ。 プロスポーツはスポーツという面で見れば 技術や体力やメンタルのいずれもの部分が トップクラスの人間が集いハイレベルで 競い合う世界だと思う。 しかしプロという面からみれば ファンを楽しませて金を落としてもらってナンボ、 という点が重要になる世界だと思う。 そしてファンを喜ばせた分だけ、 選手がそれに見合った収入を得たいと 思うことも当然だろうと思う。 けれどアスリート個人を見てみれば 技術体力メンタルをハイレベルで身につけ、 加えてファンを楽しませる才能があり、 プロとして球団経営や興行面の点を 意識し重視し関わる人は限られると思う。 殆どの人がスポーツを始めてプロを目指そうと 思ったとしても、そのときに 「プロスポーツは金を稼いで成り立つ」 とはなかなか思わないだろうから それは当然だと思う。 しかもファンからしてみれば選手が 「高収入を得たい」と明言すれば 一流選手が高収入を得ることに夢を感じるファンも いるだろうが、それとは逆に 反感を覚えるファンもいるだろう。 「純粋でない」「金にうるさい」などと。 話がそれるが、 そういう点を、ご本人の無邪気すぎる純粋さで 乗り越えてファンから素直に受け入れられた スポーツ選手が例えば長嶋茂雄氏などの スーパースターではないだろうかとも思う。 だが「プロは金」とか「客を呼ばなきゃ意味が無い」 というのは事実だと思う。 「ストッパー」には結構、契約金が幾らだとか 年棒がいくらだとかと話が出てくる。 球場への観客の入りを気にするシーンもある。 ファンからの金返せコールが飛ぶシーンも出てくる。 そのあたりをプロスポーツのリアルな描写、と取るか、 スポーツの純粋性とは無関係な世界、と取るかは 読者次第だとは思う。 ただ、漫画家・水島新司先生はプロの漫画家として 人気を取ってナンボの世界を生きている人だから、 プロ野球のそういうプロの面が気になって、 拘らずにいられないのだと思う。 連載当初の話で、主人公・三原心平が 大物ルーキー・渡の契約に関して 契約金の額やマスコミ対応に関して 暗躍するエピソードが出てくる。 そのあたりは心平というキャラが 普通の野球選手じゃないことを 強く印象付けるエピソードだ。 だがソレと同時に、 水島先生がプロスポーツについて 儲かるとか儲けるとかシビアな面が ある事を認識していてそれと同時に プロスポーツ選手の契約金や年棒に対する対応に 関して水島先生が抱いている理想やロマン、 それらを漫画にしたシーンだったのではないか、 そう思う。 プロだったら、金の扱いにも夢を見せて欲しい、 みたいな(笑)。
「ストッパー」は、他のプロ野球漫画に比べて
その日の試合に観客が入ったとか入らなかったとか、...

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名無し
1年以上前
掲載雑誌が「コミック・バーガー」という けしてメジャーではない雑誌だったからか、 作品の知名度は低い感じ。 たしかこの雑誌は新谷かおる先生が 「クレオパトラDC」を連載しており、 自分の印象ではクレオとストッパーが 雑誌の看板、2TOPだった。 コミック・バーガーは90年代半ばに休刊となり、 その後に誌名を変えて再スタート。 その後も出版社や名前をかえて「月刊バーズ」 になり昨年に休刊になった模様。 「ストッパー」自体はコミック・バーガーが 休刊になるまえに全106話で連載終了したようだが、 とくに掲載雑誌の都合でストーリーが はしょられたとか打ち切られたとか そういう印象は(自分は)ない。 むしろ野球漫画の大御所・水島新司先生が 他誌の連載も忙しかっただろうに、 随分と長期間、ジックリつづけられたものだなあと思う。 心平が常々口にしていた 「遠大な計画」についてはなかなか実行しないので 正直、ハッタリではないか、 水島先生も適当に後付けで考えるつもりなのでは ないかと思ったりもした。 結局、物語も終盤になってから遠大な計画は 走り出すのだが、判明してみれば 初期設定からちゃんと考えていたであろう内容だった。 なので 「あ、水島先生、ちゃんと考えていたんだ」 と驚いた。 水島先生ゴメンナサイ。 でも水島先生は描いている途中に インスピレーションでストーリーを 変えちゃうこともあるらしいし、 その上、安定経営していたとは言いがたい 雑誌だったのだから場合によっては 休刊廃刊などで未完の作品になる危険も あったのかもしれない。 そう考えると、106話という充分なボリュームで 中身のある作品が完成して、 それを自分が読めたことを幸運だなあと思う。
掲載雑誌が「コミック・バーガー」という
けしてメジャーではない雑誌だったからか、
作品の知...

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名無し
1年以上前
掲載雑誌が「コミック・バーガー」という けしてメジャーではない雑誌だったからか、 作品の知名度は低い感じ。 たしかこの雑誌は新谷かおる先生が 「クレオパトラDC」を連載しており、 自分の印象ではクレオとストッパーが 雑誌の看板、2TOPだった。 コミック・バーガーは90年代半ばに休刊となり、 その後に誌名を変えて再スタート。 その後も出版社や名前をかえて「月刊バーズ」 になり昨年に休刊になった模様。 「ストッパー」自体はコミック・バーガーが 休刊になるまえに全106話で連載終了したようだが、 とくに掲載雑誌の都合でストーリーが はしょられたとか打ち切られたとか そういう印象は(自分は)ない。 むしろ野球漫画の大御所・水島新司先生が 他誌の連載も忙しかっただろうに、 随分と長期間、ジックリつづけられたものだなあと思う。 心平が常々口にしていた 「遠大な計画」についてはなかなか実行しないので 正直、ハッタリではないか、 水島先生も適当に後付けで考えるつもりなのでは ないかと思ったりもした。 結局、物語も終盤になってから遠大な計画は 走り出すのだが、判明してみれば 初期設定からちゃんと考えていたであろう内容だった。 なので 「あ、水島先生、ちゃんと考えていたんだ」 と驚いた。 水島先生ゴメンナサイ。 でも水島先生は描いている途中に インスピレーションでストーリーを 変えちゃうこともあるらしいし、 その上、安定経営していたとは言いがたい 雑誌だったのだから場合によっては 休刊廃刊などで未完の作品になる危険も あったのかもしれない。 そう考えると、106話という充分なボリュームで 中身のある作品が完成して、 それを自分が読めたことを幸運だなあと思う。
掲載雑誌が「コミック・バーガー」という
けしてメジャーではない雑誌だったからか、
作品の知...
名無し
1年以上前
「ストッパー」は、他のプロ野球漫画に比べて その日の試合に観客が入ったとか入らなかったとか、 選手の年棒がどうとかの話がワリと多いように思う。 球団経営が赤字で危機になる、などの話も出てくる。 そういう儲かる儲けるとか金にまつわる話を 気に入るかどうかは読者次第だが、 私はそういうのは好きだ。 プロスポーツはスポーツという面で見れば 技術や体力やメンタルのいずれもの部分が トップクラスの人間が集いハイレベルで 競い合う世界だと思う。 しかしプロという面からみれば ファンを楽しませて金を落としてもらってナンボ、 という点が重要になる世界だと思う。 そしてファンを喜ばせた分だけ、 選手がそれに見合った収入を得たいと 思うことも当然だろうと思う。 けれどアスリート個人を見てみれば 技術体力メンタルをハイレベルで身につけ、 加えてファンを楽しませる才能があり、 プロとして球団経営や興行面の点を 意識し重視し関わる人は限られると思う。 殆どの人がスポーツを始めてプロを目指そうと 思ったとしても、そのときに 「プロスポーツは金を稼いで成り立つ」 とはなかなか思わないだろうから それは当然だと思う。 しかもファンからしてみれば選手が 「高収入を得たい」と明言すれば 一流選手が高収入を得ることに夢を感じるファンも いるだろうが、それとは逆に 反感を覚えるファンもいるだろう。 「純粋でない」「金にうるさい」などと。 話がそれるが、 そういう点を、ご本人の無邪気すぎる純粋さで 乗り越えてファンから素直に受け入れられた スポーツ選手が例えば長嶋茂雄氏などの スーパースターではないだろうかとも思う。 だが「プロは金」とか「客を呼ばなきゃ意味が無い」 というのは事実だと思う。 「ストッパー」には結構、契約金が幾らだとか 年棒がいくらだとかと話が出てくる。 球場への観客の入りを気にするシーンもある。 ファンからの金返せコールが飛ぶシーンも出てくる。 そのあたりをプロスポーツのリアルな描写、と取るか、 スポーツの純粋性とは無関係な世界、と取るかは 読者次第だとは思う。 ただ、漫画家・水島新司先生はプロの漫画家として 人気を取ってナンボの世界を生きている人だから、 プロ野球のそういうプロの面が気になって、 拘らずにいられないのだと思う。 連載当初の話で、主人公・三原心平が 大物ルーキー・渡の契約に関して 契約金の額やマスコミ対応に関して 暗躍するエピソードが出てくる。 そのあたりは心平というキャラが 普通の野球選手じゃないことを 強く印象付けるエピソードだ。 だがソレと同時に、 水島先生がプロスポーツについて 儲かるとか儲けるとかシビアな面が ある事を認識していてそれと同時に プロスポーツ選手の契約金や年棒に対する対応に 関して水島先生が抱いている理想やロマン、 それらを漫画にしたシーンだったのではないか、 そう思う。 プロだったら、金の扱いにも夢を見せて欲しい、 みたいな(笑)。
「ストッパー」は、他のプロ野球漫画に比べて
その日の試合に観客が入ったとか入らなかったとか、...
不揃いの連理

タイトルから見る"伴侶"の形

不揃いの連理
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ

ここではタイトル『不揃いの連理』の語義と内容をリンクさせながら、(6巻までで)四組の女性ペアの関係を追う本作の魅力を書いてみたいと思います。 「連理木(れんりぼく・れんりぎ)」というのは、隣りあった木々の接触した枝や幹が一つにくっつき、木目まで混ざり合った状態のこと。そこから「連理」という言葉は二人の深い契りを表すのだそうです。 幸せな予感のある「連理」という言葉。では「不揃いの」という言葉はどうでしょう? 登場するペアは、いずれも全然タイプの違う二人。そしてどちらか片方、もしくは両方とも「ダメな人」だったりもします。 まっとうな会社員×元不良は見た目に反して、ダメなのは会社員の方。いかにも悪そうな人と優等生のJKコンビは、優等生が意外と暴力的etc……。でもそんな二人が何故か寄り添う。 ではそこにどんな心があるのか。 ある人に惹かれる理由を、言葉で言い表すのは難しい。でも、なぜある人の側にいるかは、理由を言える場合もある。 この作品でそれが分かりやすいのは、ダメな漫画家に接する生真面目な編集者。彼女は恋愛的惹かれの他に、ダメな漫画家を支える動機としての「ある気持ち」を持っている。そして同じようなものは、他の三組にも見て取れる。「ある気持ち」はおそらく頼りない人に対する普遍的な心情なので、納得する人は多いと思います。 「ある気持ち」で支え合い、接するうち、彼女たちはいつのまにか離れ難くなっていく。そこには理屈ではなく、もはや必然として一つになった連理木が生まれている。 伴侶って、こういうことだよな……大きな安心感とエモーションが同居する感じ。実はかなり暴力描写・しんどい内容も多いのにそれはとても不思議な感覚で、いつまでもこの物語を追う動機となってゆくのです。 ダメな人に対する、共通する「ある気持ち」......どんなものか、ぜひ本作から探してみてください。 さあ、まだ不穏な堅物教師×生徒の物語はどうなるかな? (6巻までの感想) (追記:実はマンバ読書会でリアルタイムで書いたものから、細かく改稿しています。どんなふうに変化しているか、ぜひ配信と比較してみてください! https://www.youtube.com/watch?v=FgBPuVvUHFI) #マンバ読書会 #クチコミを書く回

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