女(44)女(34)男(29)+猫(?)
そんな生活が成り立つわけない、と最初に思ってしまった。 実際奇跡のバランスということだとしてもご都合主義的な部分は多少なりあるのだと思う。 長女44歳と末男(パンセクシュアル)29歳ですら何か起きてしまうのではないかと思っちゃうし。 次女34歳はビアンなので彼には興味がないが、長女にもきっとそういう目は向けないのだろう。 ※実際は姉妹でも姉弟でもないしそういう表現もないのですが便宜上そんな書き方をしました なんかそういう性的な関係を超越してしまう年齢ってあるんだと思う。 とはいえそれなしで色恋沙汰は出来ないだろう。 逆に色恋ナシなら共同生活のパートナーとしてありなのだろうか。 色々そういう下世話な心配ばかりしながら読んでしまったけど、実際はとてもスマートな関係で理想的なバランスが保たれていて、1巻は次の展開が気になる締めくくりをされていた。 2巻でも彼女らが幸せに過ごしてくれることを願う。
年齢、性別、性格、いろいろな点で異なる3人の共同生活を描く今作。3人の関係性が素晴らしいし、恋愛という概念や周囲の人々との関わりを物語の中に溶け込ませた上で3人の関係性が描かれていて、この物語が現実世界と地続きにあるように感じられる。
私はこの物語をかなりの現実感をもって受け入れていて、3人の生活を羨ましくすら感じる。ただそれは私が(ちょっとだけぼかして説明すると)「しまなみ誰そ彼」でいう誰かさんみたいなタイプの人間で、この共同生活を素直に受け入れられているからなんじゃないかとも思う。だからこそ、色んな価値観の人にこの作品を読んでほしいし、色んな人の感想を聞いてみたい、そんな作品。
1巻まで読了