「卒業」で検索して偶然知った1冊。
もう、ひたすら自分の感性にビンビンくるノスタルジー全開の作品で最高…好き…!

10代の学校生活の空気感。
家族やクラスメイトとの乖離。
自分の考えと能力を信じて行動する勇気。
不思議な引力があるユニークな友人。

シンプルで柔らかい絵のタッチと知的さがにじむモノローグの調和がただただ素晴らしく、絵で描かれた小説を読んでいるよう。

エモさとは似て非なる、ジワッとした懐かしさと寂しさに包まれる読後感を、ぜひ読んで味わってください!

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読んでて一番テンションが上がったのが、この作品の「恩田陸み」。

「ノスタルジックの魔術師」と呼ばれる恩田陸が書く、地方都市の進学校に通う高校生の「あの感じ」が、この漫画にはある(恩田ファンに伝われ)

知的な10代の学生が自己や世の中の仕組み、過去や未来について思索を巡らせるところ。ちょっと変わった友人と距離を縮めるところがお互い共通している。やっぱジュブナイルはこれですよ…!

なお恩田陸は萩尾望都の影響を受けているとのことなので、やっぱ漫画ってすごいわ。

漫画家でいうと、川原泉もそういう「知的思索学生」系で好き。

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