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これまで単巻作品「なつやすみの友」短編集「星の砂」と発表してきた雨野さやかさんが満を持して送る初の長編作品。がっつりファンタジーの世界観で、これまでの作品同様に優しい雰囲気でありながら1話完結スタイルの物語の中にも繋がりがありストーリーが見えてくる。今後もっと大きく展開していきそう。
…と、ここまでの感想は建前。実際読むと9割は本当に優しい世界なんだけど、残り1割でファンタジーはファンタジーでも完全にダークファンタジーの様相を見せる。この抑揚が付きすぎてると思える程の二面性が堪らない。しかもこの闇の部分を単行本の表紙やあらすじでは全く見せてこない。それどころか1話の途中まで読んでもその影は姿を現さず、1話終盤で突如として現れる。もはやこれまでの雨野さんの作品すらもフリにするかのようなこの徹底ぶりに並々ならぬ意欲を感じる。
1巻まで読了。
レンガ村の森の奥、小さな双子の「ナナホシ」と「タチバナ」は今日も大忙しでおいしいパンを作っています。だって二人はパン屋さん。毎日村のお客さんが二人のパンを「おいしい、おいしい。」と買ってくれるのです。双子のパンがどうしてそんなにおいしいかって? それは二人のたいせつなひみつ。たくさん働いて森が暗くなったら、さあ――はじまり、はじまり。稀代のストーリーテラーが贈る、大人のメルヘンファンタジー。
レンガ村の森の奥、小さな双子の「ナナホシ」と「タチバナ」は今日も大忙しでおいしいパンを作っています。だって二人はパン屋さん。毎日村のお客さんが二人のパンを「おいしい、おいしい。」と買ってくれるのです。双子のパンがどうしてそんなにおいしいかって? それは二人のたいせつなひみつ。たくさん働いて森が暗くなったら、さあ――はじまり、はじまり。稀代のストーリーテラーが贈る、大人のメルヘンファンタジー。