2巻。
死のうか思っている主人公。過去を清算しようとして西宮に会いにくる。
死んでもいいってくらい反省している。確かに…。
どのくらい何をしたら相手を傷つけたことを許されて終わりにできるんだろう。
西宮硝子みたいな性格の子だったら「気にしてないよ」で終わりになるんじゃ? とか考える。
将也の人の見方として完全に顔を見れなくなってる。友達じゃなくただの人。
どの段階で友達になったと言えるんだろうか。だいたい2巻は将也と西宮が歩み寄り初めて、それに対する周りの反応って気がする。
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死のうか思っている主人公。過去を清算しようとして西宮に会いにくる。
死んでもいいっ..."
1〜3巻を電子、4〜7をコミックスで買うという意味わからない買い方をしたせいでほとんど読んだことも忘れてしまっていたんだけど久々に読み直して泣いた。
漫画で泣くことなんてほとんどないから自分でもびっくりした感想。
確かコンビニで1話読み切りの時雑誌買いに行った気がする。
教育関係者どう思うんだろ。とか思った気がする。
まず1巻。
容姿が可愛くて嫌なことされてもニコニコしてる耳が聞こえない少女が、ヒロイン。この時点では設定だけなのであまり現実感ない。
対してグループの真ん中にいて目立つタイプ、いたずらっ子、橋から率先して飛び降りるような小学生。
いるいる。こういうやつ一人はいる。
いじめられっ子がいじめられる側になるのもあるあるな気がする。
ちょっとしたことでグループの流れが変わって自分が苦しむ側に立った時の、家族に異変を悟られないようにする作り笑い。リアル…。
自分がこういう立場だったらどうするか、それがとことん考えてある気がして主人公将也に知らぬうちに感情移入している。
2巻。
死のうか思っている主人公。過去を清算しようとして西宮に会いにくる。
死んでもいいってくらい反省している。確かに…。
どのくらい何をしたら相手を傷つけたことを許されて終わりにできるんだろう。
西宮硝子みたいな性格の子だったら「気にしてないよ」で終わりになるんじゃ? とか考える。
将也の人の見方として完全に顔を見れなくなってる。友達じゃなくただの人。
どの段階で友達になったと言えるんだろうか。だいたい2巻は将也と西宮が歩み寄り初めて、それに対する周りの反応って気がする。
3巻。
まず表紙の背景、望遠感すごいなとか考える。本当に作者絵が上手い。
作中で西宮とはいい感じになるけれども、主人公は主人公なりに耳が聞こえない子との付き合い方を考える。
どういうことをショックと思ったり、どういうことを気にしないのか聞きたいが聞けない。
この辺の主人公のぼやき、わかる…。自分がモヤモヤと考えていたことを同性の佐原はスッとできたりする。
佐原と西宮がいい感じになって、主人公としては小学校の頃の友達と合わせてやってもう一度に西宮に過ぎた過去をいい思い出にしてやるのが正しいと思っている気がする。
しかし自分としては思い出したくない日々なので拒絶してしまう。ここら辺の描写が読んでて心苦しい。
人一人絡んでくるだけで、その子は主人公の思った通りには決して動かなくて必ず意思のズレとか好き嫌いが裏目に出たりする。
3巻、それぞれが人格を持ったキャラクターをうまく絡めて動かしてる気がする。
全部手話で話してた子が、自分の声で話す、とか。ありきたりなワードの告白でも胸にくるものがある。
5巻。
映画撮影のために許可を取りに主人公が母校へ帰る。
主人公将也としては嫌な思い出なので行きたくない場所。
好きじゃなかった先生とも対面する。
おっ、と思ったのは先生が西宮と将也の手話を理解している場面。
ここ1巻を見てみると手話を始めようとしている別の先生に対して「自分より先に生徒に覚えさせようとするなんて恥ずかしいと思いませんか?」と発言した人物。ということはこの先生はこの先生なりに生徒への接し方を考え、手話を覚えた、ということ?
作中では一概に「悪い人」ってのは出てこないように思える。皆それぞれに考えて生きている人間なんだな…。
将也は昔のいじめられていた自分に戻るのが怖くてギクシャクする。
自棄になっている将也に対して西宮も負い目を感じる。あ〜辛い。
もうこの辺は読んでてつらい。笑顔で思い詰める西宮も、作り笑いになってしまう将也もどっちもつらい。
6巻。
会わなければ。居なければ。だいたいネガティブな感情が積み重なって大きな流れのクライマックスがこのへんという気がする。
飛び降りる西宮を助けて自分が落ちる将也。
絵としては綺麗だけど、よくよく考えるとここまでしないと過去を清算できないようなことを将也はしたんじゃ?とか思ってしまた。
自分の命と代替に西宮を助けたい、ぐらいの謝罪の表れがこの行為なら自分が死にかけてるのに水中で思うことは「よかった」一択なんだろうな、とか色々考えさせられる。
本音を言わない系の子が本心を言うコマ。こういうのに弱い!今まで隠してましたがここから種明かしです、みたいな扉絵。
めちゃくちゃ泣いた。普通に耳が聞こえて喋れていたらこういう未来だったのに、みたいな描写にも泣いた。
いや、正直こういう感情が描きたい、と思ってここに着地している著者がすごい。
7巻。
もうこの辺で喋りかけられても気づかないくらい集中して読んでいる自分がいる。
完全没入。
今までの積み重ねがあってこのへんの言葉一個一個が重い。
主人公目線で今までみんなと壁を作っていたり、顔を見れていない、ちゃんと聞いていなかった分この見開きページの感動がすごい。
カタルシスがすごい。これここまで読んでないとこの見開きの、見えないモヤが晴れる感じ、わからない気がする。
漫画ってすごい…。
ストーリーのその後の描写、エピローグが成人式というのにもセンスを感じる。もっと後でもなく、数年後でもなく、成人式。
ある一個の区切り、そして始まりだと思う。場面とオブジェクトをフル活用での演出って感じがする。
これで終わり、なのに始まりの扉を開く。
余韻がたまらなかった。読んでよかった〜!
忘れた頃にもう一度読みたい作品。聲の形。
とても深いですね……🤔
「俺は彼女が嫌いだった」――明るく!楽しく!大冒険!がモットーの少年、石田将也(いしだ・しょうや)。耳の聞こえない転校生の少女、西宮硝子(にしみや・しょうこ)。2人の出会いが、教室を、学校を、そして将也の人生を変えていく――。余りにもみずみずしい青春のカケラたち。最高に切なく、心ゆさぶる物語が生まれました。
「俺は彼女が嫌いだった」――明るく!楽しく!大冒険!がモットーの少年、石田将也(いしだ・しょうや)。耳の聞こえない転校生の少女、西宮硝子(にしみや・しょうこ)。2人の出会いが、教室を、学校を、そして将也の人生を変えていく――。余りにもみずみずしい青春のカケラたち。最高に切なく、心ゆさぶる物語が生まれました。