名無し1年以上前繊細で美しく壊れていく女の子を鮮やかな筆致で描いた作品。 言葉選びが、またいい。ちょっと近かったけど、遠かった憧れの女の子を、漫画家になった冴えない女の子が回想し、語るというのが大筋だが、メタモノローグの過去回想で語るという形式がこの話にはよくマッチしていた。 思考と思考が噛み合ったようで、そんなことはなくて、すれ違って、解けて、知らないうちに彼女はいなくなってしまった。このことを回想する主人公は古傷をそっと触るような切なくて、甘美な気持ちになっただろう。距離も時間も遠さも関係なく、彼女はその時間へ回帰し続ける。そんな気がした一本花とても寂しくてすこし甘美な短編3わかる
コマも余白も大きくて記憶をつぶやくように紡いで描かれてる
これは創作ではないお話なのだなぁと思いながら読んだ