表紙を見た瞬間はファンタジー作品なのかなという印象。物語の主人公は変人だが天才の美人天文学者アイラ、それと彼女の助手となることを志願する青年、間宮。凸凹バディものっぽい導入を見せたかと思いきや、話が進むに連れてどんどん深まるSF感、そして突如として現れるミステリー要素。ページを捲るごとにジャンルが変わる様子はまさに七変化。画力の高さもそれを表現するのに充分すぎるほど。更に様々な要素をただばら撒くだけじゃなく、1巻の中で物語の流れと盛り上がるポイントも作っている。何だこれメチャクチャ面白いぞ。
1巻まで読了。

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2巻読了。
1巻でばら撒いた色んな要素を1つのゴールに向かう道へと収束させていく2巻。各要素が個々に主張しながらストーリーが明確にある方向へ進んでいく様は、荒々しくも幻想的な画面作りと相まってただただ壮観。
物語の大きな下敷きはSFなんだけど、主人公・伊崎アイラのバックグラウンドや真理を探究する信念などが見えてきて、物語のフィクション性の部分と現実とも地続きなセンチメントの部分が上手く調和してる。2巻で「眠り姫」と伊崎の正体という物語のテーマを示したのに、まだまだ色んな要素を見せてくれる。いやホント凄いよこの作品。

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金平糖の花嫁

金平糖の花嫁

甘い匂いが立ち込める金平糖工場には、素敵な花嫁がいました――。完璧主義のエリートサラリーマン・星野金助は、その性格が災いして、リストラの憂き目にあう。「社長になれる」という謳い文句に惹かれて再就職したのが、老舗の金平糖工場「奏田屋」。そこで金助に突然言い渡されたのが、「社長の一人娘の婿候補になる」ことで…!?

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