寂しがりの父、◯◯◯◯をなくす
父のなくしもの 松田洋子
さみしさ。
ごく普通のような、ノンフィクションな家庭の話。
読んでいたらわかる、お父さんの苦悩と寂しさ。
もっと不幸な人はいる!そんなの贅沢だ!と思うかもしれないけど、本作はそういう話じゃない。
ちなみに冒頭20Pぐらいで泣きそうになった。
「うおおおん」と泣く男の姿に、心奪われる。
生きとし生けるものは全て分け隔てなくいずれ死ぬ。
そのために生き、その間に葛藤があり、頑張って生きてきた証として誰かの思い出として残る。
それを実感することが出来た。
父のなくしもの
前にコミックビームに載っていた読切「父をなくす」がグッとくる素晴らしい話だったけど、あの一回で終わらずに、いつの間にか連載作品になってた。これはぜひ単行本になるまで描いてほしい。話の流れ的に、「父をなくす」が最終話に位置づけられる感じだろうか。